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ゴールデンウィークも後半です。
連休前半は天候にも恵まれましたので、≪観桜会≫100周年に沸く弘前公園に行って参りました。
弘前桜まつり
弘前桜まつり
≪観桜会≫って言葉、いまの若いひとには馴染みのない言葉でしょうね。
今じゃあ誰もそんな言葉使いませんが、私たちが子どもの頃は、桜まつりのことを≪観桜会≫と言ったものです。
もっとも父親に『来週、≪カンウォーカイ≫行くぞ!』と言われたところで、子どもの頃の私には“・・・≪カンウォーカイ≫ってなに・・・?”だったんですけど(笑)。
≪カンウォーカイ≫を文字にすると≪観桜会≫だと知ったのは、かなり年齢を重ねてからですね。
弘前桜まつり

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先日、NHKの≪ファミリーヒストリー≫という番組でミュージシャンの坂本龍一さんの家系を取り上げましたが、坂本龍一さんのお父上、一亀(かずき)さんのエピソードに驚きました。
龍一さんのお父上は出版社の仕事を通じて新人作家の発掘に努め、昭和20年代当時、大蔵省の官僚をしながら執筆活動をしていた三島由紀夫に≪假面の告白≫を書かせ、文壇デビューさせるなど、日本文学界に多大な貢献をした方だったのです。
そう言えば、1912年に沈没したタイタニック号の日本人唯一の生存者が、やはりミュージシャンの細野晴臣さんのお祖父様ですし、イエローマジックオーケストラって家系的にも凄いメンバーで構成されてたバンドだったんだな、と妙に感動しちゃいました。

三島由紀夫
≪假面の告白≫の初版本には、確かに編集者名として坂本一亀の御名前が。
三島由紀夫

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本日5月4日は、あおもりが生んだ鬼才、寺山修司の命日です。
寺山修司
寺山が中学1年まで過ごし、現在、≪寺山修司記念館≫がある三沢市では、没後35年の≪修司忌≫での献花や様々な企画のイベントが行われたようですね。
寺山修司
寺山修司記念館(三沢市三沢字淋代平116-2955)

寺山修司は、1983年、47歳でその人生に幕を引くまで、詩、短歌、俳句、小説、テレビドラマの脚本などの執筆のほか、歌謡曲の作詞、演劇や映画の製作等々、ジャンルを超越した創作活動を目まぐるしく展開し昭和の時代を駆け抜けたマルチクリエーター。
あまりにも多くのジャンルにわたる作品を遺したため、寺山修司ワールドへの“入り口”はたくさんありますが、ファンの多くは詩や短歌、演劇あたりから入って、どんどん寺山修司ワールドの深みにハマってしまった、というひとが多いようです。
実は私が寺山修司にハマったのはここ2年ほど前から。
それまでは全く興味が無かった・・・というより、正直あまり好きじゃなかった。
津軽弁の訛りを隠そうともせずに難解な言葉を早口に捲し立てる生前の取材映像や見世物小屋のオドロオドロシイ世界観で構築された演劇作品のイメージが先行して“これは自分の趣味じゃないな”と。
そんな私の寺山修司ワールドの“入り口”となったのはグラフィックアート。
寺山が主宰した劇団≪天井桟敷≫の上演ポスターや彼の出版物のグラフィックデザインに魅了されたんです。
1960年代から70年代辺りの寺山の周辺には、横尾忠則をはじめ、宇野亜喜良や和田誠、粟津潔等々の優れたグラフィックデザイナーがいて、純粋にそういった方々が手掛ける装丁本が欲しくて寺山修司の書籍などを買い集めたのがきっかけですから、寺山修司自身の作品に魅了されたというわけではないのです。
寺山修司
横尾忠則さんが手がけた≪天井桟敷≫関連のポスター
寺山修司 宇野亜喜良
宇野亜喜良さんの作品集と寺山修司著作≪絵本・千一夜物語≫の装丁
寺山修司
寺山の映画作品≪田園に死す≫のポスター

寺山に対する私の最初の興味は、あまりにトリッキーなその人物像です。
自伝本≪誰か故郷を想はざる≫に書かれたフェイクな生い立ちや、数ある有名作品の模倣、自らの作品のリブートなど、とかく寺山の人格や作品に対する批判として語られる事柄の数々が妙に新鮮に感じられた、というか、それこそがサブカルチャーの存在意義に貪欲だった≪昭和≫という時代を象徴しているようにさえ思えたんですね。
1996年に出版されたノンフィクション・ライター、田澤拓也さんの≪虚人 寺山修司伝≫などの書籍では、そういった寺山の人格や作品が厳しく批判されているのですが、私は人間の記憶なんてものは例外なく自分に都合の好いように加工されるものだと思うし、そのことを前提として、面白味に欠く己の人生をフェイクで塗り固める作家性みたいなものは、受け手として純粋に楽しんじゃえば良い、というスタンスですね。
有名作品の模倣だって、山下達郎の≪クリスマス・イヴ≫がクラッシックの名曲、パッヘルベルの≪カノン≫コードの流用だからダメとか、アンディ・ウォーホルのシルク・スクリーン作品はマリリン・モンローの既存のポートレイトに着色しただけだからダメとか、何だったら、いま時のロックミュージックは既成曲をサンプリングしてるからオリジナリティの欠片も無いなんて、言うだけ無粋なだけで・・・それらの作品に芸術作品の一点主義にもとづく神格化や “オリジナリティとは何ぞや?”、といった問題提起が通底しているのであれば、それらは表現手法のひとつの“カタチ”と考えてもいいのかな・・・なんて。
寺山修司
寺山の作品のなかでも“奇書”と言われる≪地獄篇 限定版≫は、1970年7月、思潮社から限定500部で発行。
限定版の仕様は、函入で、蝋燭・火縄・押し花・粟津潔木版画封入。寺山の直筆署名入り

そういう意味合いも含めて、『職業は寺山修司です』と嘯き、生涯トリックスターを演じ、有名作品のリミックスや自らの作品のリブートを嬉々としてやり続け、観客参加型の演劇やらメディアミックス的手法やら、次々と奇抜なアイディアに満ちた創作活動をやり続けた寺山修司は、戦後の急激な経済的発展や諸外国との関係性に翻弄される日本人のこころの拠りどころとなったサブカルチャーの発展に貢献した、≪昭和≫の時代を象徴する文化人の一人であることは否定できないと思います。
そして没後35年を経てなお、寺山が生みだした数々の作品は色褪せないどころか、先頃も菅田将暉主演で映画化された≪あゝ荒野≫を例にとるまでもなく、21世紀を生きる現代人のこころの渇望を刺激し続ける稀有なクリエイターなんだと思います。
寺山修司



春を実感させる暖かい日が続いています。
つい1週間ほど前までは歩道に雪が残っていたんですが、いまは見る影もありません。
知人からいただいた山桜の小枝にも先週花が咲きました。
山桜
春の到来は、なにより心を明るくしてくれるのがありがたいですね。

最近、古本の収集にどっぷりハマっています。
ネットオークションも利用しますが、春の陽気が外出を促しますので、地元の古本屋さんなんかに足を運ぶことが多いかな。
某大手チェーン店にも行きますが、そちらはもっぱら価格均一の安価な商品を物色。なかなかめぼしいものには出会えませんが、時には掘り出しものもあったりしますので、それはそれで楽しいです。
でも、やっぱり古本屋さんで過ごす時間は格別です。
誰でも自分の大好きなものが所狭しと並んでいるお店に入店するとテンションが上がると思いますが、私にとってはそれが古本なんですね
通路にまで積み上げられた本の間をかいくぐり、お目当ての本を探す作業はもちろんですが、目的もなくフラリと店を訪れ、1冊、1冊手にとっては、自分の新たな趣味趣向を開拓する作業も楽しかったりします。
加えて店のご主人との会話は、何と言っても同じ趣味を持つ者同士ですので、普段、職場や家庭での会話ではなかなか踏み込めないマニアックな領域にまで及んだりして、ホント、心の栄養になります。
やっぱり、好きなものは地元で手に入れたいです。
どうしても地元で手に入らないものならネット購入もやむをえませんが、自分が理想とする街づくりは、まずもって地元にある自分の好きなお店を存続させることが大切なんだと思います。
古本、アナログレコード、プラモデルなんかを取り扱う個人経営のお店って近年、ホント少なくなりましたから。

私の古本収集は、主に昭和の時代のものを幅広くってな感じなのですが、特に近年チカラを入れているのが、ジュブナイル小説の収集です。
私がティーンエイジャーの頃に読んだものが中心ですが、当時は経済的理由なんかで購入することは叶わず、学校の図書室なんかで借りて読んだものを、近年、買い揃えているといったところですね。
私の少年期、1970年代といえば、1969年のアポロ11号の月面着陸や1970年の大阪万博などの影響で、21世紀への憧れや希望が最高潮に高まっていた時代です。
「21世紀って、すべてのひとが小型の携帯用電話を持っているんだって!」とか「映画やテレビが立体映像で観れるらしいよ・・・」とか、今じゃ当たり前でも、当時としては未知のテクノロジーだったのです。
だから、私たち≪20世紀少年≫にしてみれば、スマートフォンやVR、乗用車の自動運転システムや無人航空機ドローンなんかは、あの懐かしい時代に漫画雑誌の巻頭カラーページやSFジュブナイル小説なんかで読んだ内容を「これは実現したな」、「これはまだ実現していないな」と確認作業するための産物だったりするんです。
因みにジュブナイル小説というのは、ティーンエイジャー向けの小説で、既存の小説を子ども向けに再編集したもの。
大人になったいま読み返すと、ちょっと内容が物足りなかったりしますが、当時の少年・少女の21世紀に対する憧れをくすぐる装丁は、いまでも十分に魅力的で、それも収集している理由のひとつですね。
ジュブナイル
講談社発刊の≪世界名作全集≫から2冊。特にジュール・ベルヌの≪地底旅行≫は映画化もされ、地球の内部を探検するという発想に胸が躍りました。
ジュブナイル
こちらも講談社の≪世界の科学名作≫シリーズの2冊。≪狂った世界≫の装丁イラストが007のショーン・コネリーなのが笑えます。
ジュブナイル
日本の有名作家、小松左京の≪青い宇宙の冒険≫と福島正実の≪地底怪生物マントラ≫。
≪地底怪生物マントラ≫は、科学的考証がしっかりしてて、未確認不明生物と自衛隊の攻防戦もリアル。
≪ガメラ2 レギオン襲来≫や≪シン・ゴジラ≫に先駆たリアリティ志向の怪獣小説ですね。
ジュブナイル
秋田書店の≪SF恐怖シリーズ≫。全6巻の内の3冊。≪地球滅亡の日≫は食人植物と人類の闘いを描いた小説で映画化もされました。≪ミクロの恐怖≫は、スティーブン・スピルバーグの監督デビュー作≪激突≫の原作を執筆したリチャード・マシスンの作品で、≪縮みゆく人間≫というタイトルで映画化もされました。
ジュブナイル
ジュブナイルではありませんが、同じくリチャード・マシスン作品の≪吸血鬼≫と≪地球最後の男≫。タイトルは異なりますが同じ作品です。原題は≪アイ アム レジェンド≫。何度も映画化されている名作ですね。
ジュブナイル
レトロな魅力が堪らない装丁の2冊。≪恐怖の月爆弾≫の装丁イラストは、当時、漫画雑誌の表紙や巻頭カラーページのイラストなどで私たちを魅了した巨匠、小松崎茂です。
ジュブナイル
人間に寄生し、思考をコントロールするナメクジ型宇宙生物の恐怖を描いたハインラインの≪タイタンの妖怪≫は子どもの頃の私の愛読書でした。まるでSF映画のポスターのような装丁が恰好良すぎます。
ジュブナイル
H・Gウエルズの≪宇宙戦争≫も何度読んだか分からないほど大好きな作品です。
≪サスペンスノベル選集≫版の≪宇宙戦争≫は当時の映画化作品のイラストがイカしてますね。
でも物語や宇宙船の造形は、近年、スピルバーグが映画化したリメイク作品の方が原作に忠実です。
ジュブナイル
SF・サスペンス小説の傑作≪影が行く≫は、1951年に映画化され、≪遊星よりの物体X≫という邦題で日本公開されたことから、その後のジュブナイルのほとんどがこの邦題に倣って≪物体X≫というタイトルを踏襲しました。
因みに、作中に登場する不定形宇宙生物も執筆者のジョン・W・キャンベル・Jrが表現した描写を独自の解釈によって挿絵化しているため、その姿はさまざま。
ジュブナイル
≪小学六年生≫の付録本の≪物体X≫は、レイ・ハリーハウゼンの特撮映画に登場する神話の怪物のようです。
ジュブナイル
鶴書房の≪物体Xの恐怖≫は、不定形生物の不気味さを上手く表現したデザインに・・・
ジュブナイル
集英社の≪なぞの宇宙物体X≫は、1982年にジョン・カーペンター監督により映画化された≪遊星からの物体X≫に近いイメージの挿絵ですね。
ジュブナイル
ジュール・ベルヌの≪海底二万哩≫も子ども向けも含め、数々出版されています。
香山滋
最後は、≪ゴジラ≫などの日本の怪獣映画の原作を手がけた香山滋。香山さんは、探偵小説や幻想小説を数多く手がけました。

本の魅力は、作者が紡ぎだしたその内容はもちろんですが、イラストレーターなどのさまざまな職人による作品世界の補完によって更に完成度を増すわけですから、人間の知恵の結集を楽しむという、それに尽きると思います。





バブル景気の遺物を求めて

報道なんかだと景気は回復しているようだけど、一庶民の私には実感がありませんね。
“なんか景気のいい話題でもないものかな・・・”というわけで、バブル景気に沸く1980年代後半に施行された、今となっては笑うしかない“トンデモ”政策≪ふるさと創生事業≫の遺物探索に行って参りました。
参考までに≪ふるさと創生事業≫は、時の総理大臣竹下登氏(ロックミュージシャンのDAIGOさんのお祖父ちゃん)発案による公共事業で、「全国のすべての自治体に1億円やるから、YOU! なんでも好きなまちづくり事業に使っちゃいな!」という、誠に羽振りのいい、ロッケンロールな事業だったわけです。
“日本は世界一の借金大国”なんて揶揄されている現状を考えると誠に嘆かわしくもありますが、やっちゃったものはしょうがない、作っちゃったものはしょうがない、というわけで、ここは素直に≪ふるさと創生事業≫によって生み出された遺物を楽しもうじゃないですか!(泣笑)

場所は青森県の南部に位置するおいらせ町。
おいらせ町
平成の市町村大合併前は、百石町と呼ばれた町の片隅に立つ≪自由の女神像≫。
ふるさと創生事業
これこそが観光客の誘致を目的に1億円をかけて製作されたひとつ目の遺物です。
なぜ青森県に≪自由の女神像≫が・・・その疑問に応える説明ボードを読んでみると・・・
「本家≪自由の女神像≫が立つニューヨーク市と旧百石町とは、北緯40度40分で結ばれているという事実に基づき「4」という数字にこだわって4分の1のスケールで建立しました」とあります。
ふるさと創生事業
なんかプラモデルの説明書に書いてある能書きのようにも思えますが、突然、“ほら1億円やるから何かやってみな”と言われたら、やっぱ観光資源にも使えそうなモニュメントの建造が無難だし、当時の役場の担当職員が上司に「大変な事実を発見しました!ニューヨークと本町の緯度が一緒です!」と色めきだって報告、「だったら1億円は≪自由の女神像≫で決まりだな!」と満面の笑顔で決裁印を押す上司の姿が目に浮かびます。

もうひとつの遺物は、以前にも本ブログで紹介した青森県つがる市(旧木造町)の目を疑うような駅舎です。
木造駅
正に遺物と呼ぶにふさわしい縄文時代の遮光器土偶のカタチをした駅舎は、電車が到着すると目が光るというモデラーなら称賛間違いなしのギミック付き。
遮光器土偶が旧木造町の亀ヶ岡遺跡から発掘されたことに由来しているのですが、肝心の遮光器土偶の現物は、現在、青森県内には無く、東京国立博物館の所蔵物になっているとのこと。
なんでも青森県の自治体が、個人の所有物だった遮光器土偶の買い取りに消極的だったために貴重な文化財が県外に流出してしまったのだとか・・・・なんか1億円の使いみちを間違っている・・・そんな気がするのは私だけでしょうか。


今期のテレビドラマは≪広瀬 VS 石原≫の一騎打ちか?

今期のテレビドラマで毎週放送を楽しみにしているのは、広瀬すずさん主演の≪anone≫と、石原さとみさん主演の≪アンナチュラル≫ですね。
≪anone≫は、≪Mother≫、≪Woman≫、≪カルテット≫という優れたテレビドラマの脚本を連発している坂元裕二さんの新作で、主演の広瀬すずさんはもとより、田中裕子さん等役者さんの演技の妙を純粋に楽しめる作品ですね。
anone
≪アンナチュラル≫は、≪シン・ゴジラ≫の名コンビ、石原さとみさん、市川実日子さん等出演陣の飄々とした演技と、これまた大ヒットドラマ≪逃げるは恥だが役に立つ≫の脚本を手掛けた野木亜紀子さんが生み出す緊迫した物語のアンバランスさが絶妙ですね。
アンアチュラル
いずれも今後の展開が楽しみなドラマです。


八百万の神様に感謝です

モノ集めをしていると、人とモノの出会いというのも不思議なものだなと思います。
オモチャでも本でも、万物には八百万の神が宿っているそうですから、人とモノが惹き合うということもあるのでしょうか。
前回、本ブログで、懐かしのパニック映画≪最後の航海≫について書きましたが、その直後、ネットオークションで競合相手も無く、安価で手に入れたのがこのポスターです。
最後の航海
私自身、今まで≪最後の航海≫の日本公開版のポスターは見たことがありません。
半世紀以上前に公開された知名度の低い作品ですから、日本公開版のポスターがネットオークションに出品されることも無かったように思います。
ブログで取り上げたのをきっかけに、何か≪最後の航海≫に関連したモノが欲しいな、と思ってオークションを覗いたら見つけたって感じで本当にラッキーでした。

これまた以前、本ブログで取り上げた映画コミカライズ(劇画ロードショー)作品が掲載された漫画雑誌の入手もようやく叶いました。
ダイナメーションの巨匠レイ・ハリーハウゼンが手掛けた≪恐竜グワンジ≫掲載の≪まんが王≫の1969年、夏休み大増刊号と、≪少年現代≫の付録本≪続さすらいの一匹狼≫です。
まんが王 恐竜グワンジ 劇画ロードショー
≪恐竜グワンジ≫の作画は、鈴木勝利さんと成田マキホさん。
成田マキホさんは、東映映画≪ガンマ3号 宇宙大作戦≫や東宝映画≪怪獣総進撃≫などのコミカライズも手掛けていますね。
恐竜グワンジ
いまの若い人には馴染みがないと思いますが、人形を少しづつ動かして1コマ撮影を行う通称≪ダイナメーション≫は、コンピュータグラフィックが主流となる以前は、先鋭的な特撮技術として、SF映画ファンを熱狂させたのです。
まんが王 恐竜グワンジ 劇画ロードショー
≪恐竜グワンジ≫は、1969年に製作された作品で、1933年公開の≪キングコング≫の物語をそのまま西部開拓時代のアメリカにトレースした内容ではありますが、恐竜の造形や人間対恐竜の特撮シーンの素晴らしさが話題になりました。
まんが王 恐竜グワンジ 劇画ロードショー
まんが王 恐竜グワンジ 劇画ロードショー
≪続さすらいの一匹狼≫は、1965年公開のイタリア映画で、当時、日本で人気絶頂の男優ジュリアーノ・ジェンマ主演のマカロニウェスタンムービー。
少年現代 続さすらいの一匹狼 劇画ロードショー
コミカライズの作画は、≪恐竜グワンジ≫を成田マキホさんと共作した鈴木勝利さんです。

手に入れたいモノは、時間を有することがあっても、思い続けてさえいれば手に入る。
そして、一度チャンスを逃して手に入れられなかったモノとは二度と出会うことが無い・・・実はコレクターの鉄則だったりします。
モノ集めって、意外と奥深いものなのかもね。










年も明けて2週間ほど過ぎちゃいました。
改めまして、今年もよろしくお願いいたします。

まずは昨年末から新年にかけての近況を。
年末といえば大掃除やら年越しの準備やらでショッピングに出掛けることが多いのですが、近所のスーパーマーケットで見つけて思わず歓喜の声を漏らしちゃったのがこれ。
ゴジラ真撃大全
BANDAIから発売された食玩、≪ゴジラ真撃大全≫です。
≪シン・ゴジラ≫から第4形態と第2形態、≪GODZILLA 怪獣惑星≫からアニメ版ゴジラ、あとはヘドラとメカ・ゴジラという全5種類のラインナップですが、私が欲しいのは言わずもがな≪シン・ゴジラ≫の第4形態。
チビッ子がたむろする食玩コーナーで、いい大人が必死になって探す姿はさすがにドン引きですが・・・苦労の甲斐あってようやく1箱見つけました!
やっぱ、≪シン・ゴジラ≫の第4形態は一番人気らしく見かけたのはこの日だけ。
入手できてラッキーでした。

ラッキーだったもうひとつの入手物は古本屋巡りで思いがけず入手したこのポストカード。
江戸川乱歩全集 挿絵ポストカード
初めて訪れた古本屋さんで講談社の≪江戸川乱歩全集≫を見かけ、その価格がワンコイン以下だったので、数ある全集の中から一番状態が良さそうな≪孤島の島≫1冊を手にしてレジへ。
家に帰ってページをパラパラとめくったら赤い封筒が床に落ちました。
「なんだ、これ?」
封筒の中身を覗いたらこのポストカードが入っていたという次第です。
講談社が発行した≪江戸川乱歩全集≫の初版本の特典として封入された挿絵のポストカードのようなのですが、挿絵を描いたのはかの横尾忠則大先生です。
もう嬉しくて小躍りしちゃいました(笑)。
これだから古本屋巡りは止められないんですよね。

正月休み中に私を楽しませてくれた書籍は、この4冊でした。
読書
≪地平線の相談≫は、細野晴臣さんとその細野さんを師と仰ぐ星野源さんの対談(相談?)集。
ゆるくて、時にどうでもいいような(笑)相談にほっこり。就寝前の心地よい時間を演出してくれました。
≪妻に捧げた1778話≫は、バラエティ番組で芸人のカズ・レーザーさんが紹介した書籍で、日本を代表するSF作家の眉村卓さんが余命いくばくもない奥様のために毎日1話の短編作品を書き続けたエピソードを綴ったもの。
不覚にも枕を涙で濡らしちゃいました・・・
≪ライオンはなぜ「人喰い」になったか≫は以前、本ブログの≪衝撃の実話!動物パニック映画特集≫で書いた映画≪ゴースト&ダークネス≫の元ネタになったツァボの人喰いライオン事件の全容が書かれた書籍でとても面白かったですね。
≪ゴースト&ダークネス≫は、実話の映画化作品の宿命として、かなり脚色されているのですが、それでも1890年代後半にケニアのツァボ地区で実際に発生したライオン襲撃事件は異様で恐ろしい・・・恐ろしすぎる!
この書籍で分かったツァボの人喰いライオン事件の真実はいつかまた本ブログで書きたいと思います。
つい最近読み終えた≪貸本屋のぼくはマンガに夢中だった≫は、かつて東京都内でご家族が≪ゆたか書房≫という貸本屋を営んでいた長谷川裕さんの回想録です。
ちょうど私が幼少時代を過ごした1960年代の東京が舞台となっており、その頃の東京の街並や文化が感じ取れるとても興味深い書籍でした。
1960年代当時、私が生まれ育った街には貸本屋さんは無かったと記憶していますが、貸本屋の隆盛から衰退に至る経緯は、1980年代のレンタルビデオブームと酷似していますね。
とりわけ貸本屋の黎明期のエピソードや経営にかかるノウハウなんかは、カルト映画と持て囃される映画ソフトを求めてレンタルビデオショップを渡り歩いていた当時の私がショップ店員などから見聞きした内容を思い起こさせ、とても懐かしく思えました。

最後は、懐かしさついでに、先頃、久々に観た思い出の映画について。
作品名は≪最後の航海≫。
最後の航海
1960年に公開されたアメリカ映画で、海洋パニック映画の名作として知られる作品です。
物語は、ボイラーの爆発事故により巨大な縦穴が空き沈没が迫る豪華客船から乗員・乗客が必死の脱出を図るというもの。
感のよい方はお分かりかと思いますが、1972年に公開され大ヒットした≪ポセイドン・アドベンチャー≫にとてもよく似た設定の本作は、恐らく1912年のタイタニックの遭難事故にヒントを得て製作されたであろうパニック映画なのです。
なぜかビデオ化もDVD化もされていない作品なのですが、幸運にも私は、かれこれ35年程前にテレビ放送されたものを録画してあったので、時々、思い出しては観返しているというわけです。
この映画の見どころは、フランスの豪華客船イル・ド・フランス号が解体のため日本に停泊していたため、この船体を使用。シーンに応じて本物の船を解体しながら撮影したため、ミニチュアなどでは出せない迫力に満ちた作品に仕上がっている点に尽きると思います。
日本で撮影されたため、乗客が右往左往するパニックシーンなんかで、やたらと日本人が多いのはご愛敬かな。
主演のロバート・スタックが、船のド真ん中に空いた奈落の底で宙ぶらりんになる娘や、崩れた鉄材に足を挟まれ避難できない妻を救出する展開にハラハラドキドキし、危険を顧みず人命救助に努める黒人機関士の活躍に感動し涙するヒューマニズムに溢れる作品でもあります。
最後の航海
原題は≪THE LAST VOYAGE≫。直訳の邦題ですね。
最後の航海
客室に空いた“奈落の底”から幼いわが娘を救うため奮闘するロバート・スタック(TVドラマ≪アンタッチャブル≫で有名ですね。)
最後の航海
急激に浸水する機関室。沈没まであと僅か!
最後の航海
崩れた鉄材に足を挟まれた妻の救出は困難・・・さあ、どうする!
最後の航海
崩落する煙突!船がモノホン故に凄い迫力。
最後の航海
押し迫る海水。妻の救出は無理か・・・
最後の航海
妻の自由を奪っていた鉄材を焼き切るためのバーナー用ボンベがようやく届き、救出成功!
最後の航海
沈没までの時間はあと僅か・・・
最後の航海
結末はいかに・・・!

誌上ロードショーとまではいきませんが、少しは≪最後の航海≫の面白さが伝わったでしょうか。
半世紀以上前のCGの無い時代に製作された作品ですが、スペクタクルシーンの迫力は申し分なく、やっぱり映画は良いシナリオと映像作りにかかる創意工夫が大事なんだな、と改めて思う私なのです。


2017年も残すところあと1週間。
というわけで、今日はクリスマス・イヴ。
月並みですが1年の経つのが早い・・・早すぎる。
歳をとったら尚更そう感じるようになったような気がします。

2017年の締めくくりの映画として観てまいりました≪スターウォーズ 最後のジェダイ≫。
スターウォーズ最後のジェダイ
いやぁ~面白かったですね。
いよいよマーク・ハミル演ずるルーク・スカイウォーカーも登場し、往年の≪スターウォーズ≫ファンは涙腺緩みっぱなしだったんじゃないでしょうか。
かく言う私も、レイア姫の登場シーンはもちろんのこと、マペット(操り人形)で再現されたヨーダやエンドロールのフランク・オズ(ヨーダの操演者)のクレジットにまで鼻の奥がジンジンする始末でした(笑)。
主要なシーンで赤を強調した映像作りも印象的でした。
レイとカイロ・レンが力を合わせてスノーク最高指導者やその側近と闘う宮殿のシーンの目に焼き付くような赤や、クライマックスの純白の砂の下から現れる血のように赤い色をした地盤の惑星など、ジェダイの血縁を核とした物語の視覚的表現が功を奏していたように思えます。
スターウォーズ最後のジェダイ

≪スターウォーズ≫シリーズも恐らく本作をもって私たちのような往年のファンへのサービスはお終いなんでしょうね。
レイア姫を演じたキャリー・フィッシャーの死や本作のエンディングからそのことを強く感じます。
でも、もういいじゃないですか。
だって40年間も楽しませてもらったんですから。
私が1977年の最初の作品、≪エピソードⅣ 新たなる希望≫を劇場で観たのが高校生。その後、大学生、成人と、人生の節目節目で新作を観続け、1999年の≪ファントム・メナス≫公開時には、まだ幼かった自分の子どもを連れて観賞・・・その子どももいまは社会人ですから。親子2代にわたって新作の公開を待ちわび、その感動を共有し、家庭での話題に華を咲かせることのできた映画なんてホント≪スターウォーズ≫シリーズだけですから。
きっと、これからの≪スターウォーズ≫シリーズは、これからの時代を生きるひとたちが共有できる物語を紡いでいくのでしょう。
そういう意味では前述の血縁を象徴したであろう≪スターウォーズ 最後のジェダイ≫のイメージカラーの赤は、往年のファンから新しい世代のファンへの継承をも意味するのかも知れませんね。

今日はクリスマスイヴということで、私のポータブル・レコードプレイヤーのターンテーブルでは、先ほどからそれらしいレコードが廻っています。
まずは坂本龍一の≪戦場のメリークリスマス≫のオリジナルサウンドトラック盤。
戦場のメリークリスマス
やっぱり、クリスマスといえばこのアルバム。
数ある映画音楽のなかでもこのアルバムの素晴らしさは別格ですね。

お次はTHE POGUESの≪堕ちた天使≫。
ポーグス
このアルバムはしばらく聴いてなかったのですが、今日久しぶりに聴いて、やっぱ名盤だな、と。
特にクリスマスに特化したアルバムではないのですが、収録曲の≪ニューヨークの夢≫という曲がクリスマスソング・・・それも夢破れ人生に疲弊したアイルランド移民の老カップルがクリスマスイヴに罵りあう楽曲になっていて、これが泣ける。
大ヒットした映画≪タイタニック≫でもアイルランドのフォークソングが、貧困の中、ニューヨークに向かう移民の逞しさや経済的格差故に結ばれない切ない恋愛の演出に一役買っていましたが、この≪ニューヨークの夢≫という楽曲では、年老いた二人が、満たされない人生の責任をなすりつけ合い罵りあいながらも、“でも君がいないと自分は・・・”と互いを欲する姿に胸が打たれます。

最後は≪WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS≫。
WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS
1983年にアルファレコードから発売されたコンピレーションアルバムで、細野晴臣、高橋幸宏、立花ハジメ、戸川純、鈴木慶一、大貫妙子等が参加したクリスマスミュージックアルバムです。
収録されているほとんどがオリジナル曲で、どの楽曲も素晴らしいのですが、特に大貫妙子の≪祈り≫と高橋幸宏の≪ドアを開ければ・・・≫が私のお気に入りですね。
特に≪ドアを開ければ・・・≫は、誰しもが子どもの頃に抱いていたクリスマスへの純粋な想いを描いた楽曲で、私もこの曲を聴くたびに、生活は苦しいけれどクリスマスだからと、家族全員で年に1回の外食に出かけた子どもの頃のことを思い出して切なくなります(笑)。

ひとそれぞれのクリスマス。
いまの自分や生活に満足しているひとも、そうでないひとも。
すべての皆さんにとって幸多いクリスマスとなることをお祈りします。




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