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≪電子音楽≫と呼ばれるジャンルが注目され始めたのは1970年代の初頭。
1960年代にも、テープを音源とした電子楽器≪メロトロン≫が≪キングクリムゾン≫や≪ビートルズ≫などのレコーディングに使用され、その不思議な音色が話題になったりしましたが、1968年、ワルター・カルロス(現在は性転換し、ウェンディ・カルロス)が制作したアルバム≪スィッチト・オン・バッハ≫は、シンセサイザーでバッハの楽曲を表現し、「なんじゃ、これ!?」と人々の度肝を抜きました。
スィッチト オン バッハ
ウェンディ・カルロスは後に、スタンリーキューブリックの映画、≪時計じかけのオレンジ≫や≪シャイニング≫などの音楽を手がけました。

テクノロジーの進化に伴い、どのジャンルにおいても新たな可能性を追求するのは人類の常。
音楽・・・特に商業性と学術性のせめぎ合いのなかで進化することを運命づけられたロックミュージックは、既成の音楽を超越する可能性を秘めた電子楽器を積極的に導入し始めます。
そんな≪電子音楽≫の歴史のなかでも特に重要なのが、ドイツでの≪電子音楽≫への取り組みです。
なかでも≪クラフトワーク≫。
彼らが≪電子音楽≫を世界中に普及・浸透させたといっても過言ではありません。

デュッセルドルフ芸術専門学校でクラシックを学んでいたラルフ・ヒュッターとフロリアン・シュナイダーにより結成された≪クラフトワーク≫は、1970年に、クラウス・ディンガー、マイケル・ローザーが加入するも、後にこの2人は脱退して≪ノイ≫として活動。≪クラフトワーク≫は、新たにクラウス・ローダーとヴォルフガング・フラーをメンバー迎えて現在に至ります。

1970年、≪クラフトワーク≫はファーストアルバム≪KRAFTWERK≫を発表。
一部からの評価は得たものの、実験性が色濃く、広く支持を得たとは言い難い作品でした。
クラフトワーク
1stアルバム≪KRAFTWERK≫。日本発売版と輸入版。微妙にコーンの色合いが違います。

初期メンバーのラルフとフロリアンがプロデュースした3rdアルバム。
12インチシングル≪TOUR DE FRANCE≫は映画の挿入曲。
クラフトワーク
彼らの存在を世に知らしめ、セールス的にも大ヒットとなったのが≪AUTOBAHN≫です。
22分38秒にも及ぶ表題作は軽快で心地よい楽曲。≪RADIO-ACTIVITY(放射能)≫の収録曲はYMOの細野さんのカバーでも知られています。
クラフトワーク
≪クラフトワーク≫のパブリックイメージを決定づけたのが≪THE MAN・MACHINE(人間解体)≫。恐ろしくインパクトがあるジャケット故に、最も有名な≪クラフトワーク≫のアルバム。
≪TRANS-EUROPE EXPRESS(ヨーロッパ特急)≫には≪ショールーム・ダミー≫や表題曲など、彼らの代表曲が満載。
クラフトワーク
テクノポップ王国、日本に敬意を払い(?)、日本語の歌詞も導入された≪COMPUTER・WORLD≫は1981年リリース。
CG化されたメンバーのPVが話題になった≪ELECTRIC CAFE≫と、同アルバムからのヒット曲≪MUSIQUE NON STOP≫の12インチシングル。
クラフトワーク
アナログシングル盤と、ちょっと珍しいラジオ局プロモーション用12インチシングル。収録曲は≪モデル≫と≪ショールーム・ダミー≫。
クラフトワーク
CDのベスト盤とライヴ盤はいずれも輸入盤。
クラフトワーク

そして≪クラフトワーク≫を知る書籍の数々。
クラフトワーク
パスカル・ビュッシー著、≪クラフトワーク≫。
テクノ本
その他諸々。

40年もの間、ブレることなく≪電子音楽≫を制作し続け、一貫したパブリックイメージを保ち続けている稀有なバンド≪クラフトワーク≫。彼らが奏でる音楽を≪テクノ≫とひと括りにすることは容易いのですが、なぜか、彼らだけはそんな括りに収まらない気がします。
パイオニアとしての風格、今日生みだされる数多の新たな音楽への影響力を考え、敢えて≪電子音楽≫。
彼らが奏でる音楽はそう呼ぶのが相応しいかと。















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