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ガレージキットの魅力はその完成度の高さに尽きると思います。
最近では、プラモデルも相当完成度が高くなっており、目の肥えたコレクターでも満足のいくものがたくさんありますけど。
加えてガレージキットは、マニアックなコレクターをターゲットにしているので、一般的にあまり知られていないキャラクターなども商品化してくれる魅力もあります。
“こんなキャラ誰も知らないんじゃない・・・売れるの?”ってな商品もたくさんありますが、これこそが造形作家、コレクター双方の“マニア心”を介した暗黙の了解として“ツウなとこ攻めてくるじゃん”の一言で成立しちゃうのがガレージキットの世界と言っても過言ではありません(笑)。
今日はそんなガレージキットの歴史をちょっとだけ紐解いてみようと思います。

日本のガレージキットを語るうえで避けては通れないメーカーが≪ゼネラル・プロダクツ≫です。
1982年、折しも世は≪スターウォーズ≫などのSF映画ブーム。
国内外各オモチャメーカーがさまざまなSF映画やアニメなどのキャラクターを商品化するなか、この年大阪に誕生したガレージキットメーカーが≪ゼネラル・プロダクツ≫でした。
日本のガレージキットの歴史は≪ゼネラル・プロダクツ≫から始まったと言っても過言ではないのです。
歯科医の技術を応用して商品を造形するクリエイター等が、主にバキュームフォームという技法で生みだした数々のガレージキットは、商品化するキャラクターの通好みなチョイスもあり、大変話題になったものです。
宇宙戦争
高熱で溶かしたプラスチック板を凸型に押し付けて造形するバキュームフォーム製法で作られた≪宇宙戦争≫のマーシャンズ・ウォーマシン

その後、製法は進化し、粘土等で作成した原型をシリコンゴムで型どりし、その型にさまざまな溶剤を流し込んで量産する方法が一般的になります。
日本のメーカーだと、1980年代に≪SCOOP≫や≪マーメイド≫などがこの製法でレジン製の数々の名作ガレージキットを世に送り出しました。
バーバレラ
≪SCOOP≫が販売したカルト映画≪バーバレラ≫のジェーン・フォンダ

メデューサ
≪マーメイド≫の≪タイタンの戦い≫のメデューサ

007
≪007≫のジェームス・ボンドは、土筆レジンクラフト研究所製

ただ、この頃のガレージキットは、まだ型どりなどの技術も発展途上にあったため気泡やバリも多く、素人が手を出せるものではないというのが常識。完成度もまだそれほどは高くはありませんでした。
でもその常識を覆すメーカーが現れます。
同じく大阪のメーカー≪ビリケン商会≫です。
≪ビリケン商会≫は、素人にも作りやすいソフトビニールを素材に、必要最低限のパーツ数でとても完成度の高いガレージキットを次々と製作・販売しました。
伝説の造形作家ハマ・ハヤヲ氏が手がける数々のキャラクターの完成度の高さは、日本のみならず海外にも多くのビリケンファンを生み、日本のガレージキットは一躍世界的な評価を得ることに。
ビリケン商会
ビリケン商会の≪バットマン≫、≪シンジェノア≫、≪サイクロプス≫

更に進化する日本のガレージキットメーカーは、レジン・ソフトビニールに留まらず、さまざまな素材を用い、よりリアルな造形を目指します。
≪アルゴノーツ≫は優れた造形技術と、メタルパーツを多用したリアルな造形が評価され、今なお多くのファンを持つメーカーです。
ロボコップ2
ケイン
≪ロボコップ2≫のケインはとても人気の高い悪役ロボットながら、ガレージキットとしての商品化は≪アルゴノーツ≫のみ。ソフトビニール、レジンに加え、メタルパーツを多用。

ターミネーター
エンドスケルトン
≪ターミネーター≫のエンドスケルトンのガレージキットは実際に映画で使用されたプロップを計測して製作。
ケイン同様、ソフトビニール、レジン、メタルの複合パーツのキット。

一方、ガレージキットの本場アメリカでは、実際に映画製作に関わっているクリエイター等が造形を手がけた商品が話題に。
ザ・フライ
≪ザ・フライ≫のブランドルフライのガレージキットの原型は、同映画の特殊造形を手がけたクリス・ウェイラス。
この商品は日本のメーカー≪海洋堂≫から発売されました。

タロス
海外メーカーのガレージキット≪タロス≫
海外ガレージキットはサイズが大きいのも魅力です。

遊星よりの物体X
≪遊星よりの物体X≫のクリーチャーの造形はガレージキット界で人気の高いトニー・マクベイ。
≪禁断の惑星≫に登場した≪イドの怪物≫など、独自の解釈による優れた作品を数多く手がけています。

時計じかけのオレンジ
プロテュース号 ガレージキット 
海外メーカー≪LUNAR MODELS≫は、様々な製法によるガレージキットを販売。
≪時計じかけのオレンジ≫のアレックスはレジン製。
≪ミクロの決死圏≫のプロテュース号。船体はバキュームフォーム製で各パーツはレジン製。

マニアックなキャラクターを、クオリティー重視のために少数生産するのがガレージキットだと定義するならば、これも立派なガレージキットでしょうね。
バイオハザード
テレビゲーム≪バイオハザード≫の予約特典としてもらえた≪ゾンビ犬≫のプラモデル。
なんでよりによって犬?≪タイラント≫とか≪ハンター≫とかいろいろ人気キャラあったでしょうに。

最近、ショップはもとより、ネットオークションとかでもガレージキットが入手しづらくなりましたね。
ショップだと入荷と同時に瞬く間に売り切れちゃうし、オークションだとちょっと前まではそこそこの値段で落札できていたものが、到底手の出ない、大変な高額で落札・・・なんてことも頻繁で。
もともとガレージキットは生産数が少なく価格も高いものだけど・・・恐らくはレアなものとかはショップなんかも販売目的で入札しちゃうからなのかな?
でも、ガレージキットが改めて評価され、市場価格が高騰しているのだとしたら、ガレージキットファンには嬉しいことではあるんですけどね。















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ガレージキットの思い出…

私の年齢ではビリケン商会のソフビキットが憧れでした。
それ以前だと本当に個人で版権などお構い無しに作られたレジンのキットでした。特に歴代のゴジラの違いを教えてくれたのはガレージキットでした。その原型師の方が今もビリケン商会の原型を作ってらっしゃるのを知っています。
本当にガレキに歴史ありですね。

2014/06/19(Thu) |URL|友蔵(デルス改め) [edit]
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