back to TOP

admin |  RSS
先日、ハリウッド版のワールドプレミアが開催され、誕生から60年にして≪ゴジラ≫が再評価されています。
ハリウッド版 ゴジラ
ハリウッド版≪GODZILLA≫(2014年)ポスター

今日(18日)、NHKを観ていたら、過去アーカイブの再放送に合わせて、≪ゴジラ≫映画の再検証が行われていました。
ゲストはもちろん、みうらじゅんさん。怪獣映画を語らせたら、このひとの右に出るひとはいません。
昭和29年に公開された≪ゴジラ≫から、日本版シリーズの最終作≪ファイナル・ウォーズ≫までをとりあげ、戦後わずか9年後に放射能汚染というシリアスなテーマに言及した1作目から、その時々で、公害や遺伝子操作などの社会問題を≪怪獣映画≫というフィルターを通して描いてきたことなどが真摯に語られましたが・・・・
・・・あれ、何か忘れてないか・・・いや・・・意図的に触れることを避けてやしないか・・・
そう。1998年に公開された、もうひとつのハリウッド版≪GODZILLA≫が完全に封印されているじゃないですか・・・
ハリウッド版 ゴジラ
ハリウッド版≪GODZILLA≫(1998年)ポスター

思えば、1998年版≪GODZILLA≫は、とても不運な映画でした。
≪ジュラシックパーク≫の大ヒットを受けてデザインされた、怪獣というよりは恐竜寄りの≪GODZILLA≫の造形、CGを多様した特殊撮影、これまた≪ジュラシックパーク≫の影響が露骨なストーリー展開・・・すべてが全世界の≪ゴジラ≫フリークに全否定されるという総スカン状態・・・
矢面に立たされた製作・脚本のディーン・デブリンは後に、自分たちが犯した過ちの弁明に苦慮する事態に。
この1998年版≪GODZILLA≫の社会的評価による問題点は主に次のとおりでした。

1.≪GODZILLA≫の造形デザインは、決して≪ゴジラ≫とよべるものではない。
2.軍隊の攻撃で倒されるなんてあり得ない。
3.たくさんの子どもを産み落とす母性あふれる≪ゴジラ≫などあり得ない。

たしかにその造形は、私たちが知っている≪ゴジラ≫とはほど遠いものでした。
でも造形作家パトリック・タトプロスが手がけた1998年版≪GODZILLA≫のデザインを私は嫌いではありません。
ハリウッド版 ゴジラ
パトリック・タトプロスがデザインした≪GODZILLA≫

映画のスピーディーな展開を考慮したためか、スリムで筋肉質な体型は、≪ジュラシックパーク≫はもちろん、素早く移動し神出鬼没する≪エイリアン≫も意識したのではないでしょうか。

ラスト。軍隊の攻撃で命尽きる≪GODZILLA≫の姿は悲哀たっぷりに描かれます。
産み落としたたくさんの子どもたちをことごとく人間に殺された無念さえ漂わせて・・・
これら描写は、観客の≪GODZILLA≫への感情移入を促すための演出です。
まさに、大自然から文明社会に引きずり出されたあげく、人間に殺される≪キングコング≫そのものです。
でも≪GODZILLA≫に、この手法はふさわしくはなかったようです。
何せ、≪GODZILLA≫はその名のなかに、≪GOD≫ということばが入っているように≪神=破壊神≫の象徴でもあります。
その≪GODZILLA≫に母性などの生物的表現はもとより、人間が作り出した兵器でいとも容易く死んでしまうという表現はあり得ないのです。

1998年版≪GODZILLA≫には、ほかにもさまざまな≪ゴジラ≫フリークには受け入れがたい問題点があります。
でも、私はこの映画を嫌いにはなれません
当時、あの≪ゴジラ≫をハリウッドが、それも≪インディペンデンス・デー≫の監督等が製作するというニュースに胸を躍らせ、予告編に鳥肌が立ち、公開初日にはまだ幼かった子どもたちを連れて劇場に駆けつけ、到底日本映画には表現不可能なスケールで描かれた≪怪獣映画≫を楽しんだ私には、この映画を嫌いになる理由なんてないのですから。

■1998年版≪GODZILLA≫グッズ
ハリウッド版 ゴジラ
≪ハンドマペット GODZILLA≫
お尻(笑)から腕を差し込む巨大な指人形です。
ハリウッド版 ゴジラ
≪リモートコントロール GODZILLA≫
コントローラー操作で歩き、咆哮します。
ハリウッド版 ゴジラ
≪GODZILLA DVDBOX≫
メイキングなどの解説書が付いたDVDBOX


造形デザイン、ストーリーなど、昭和29年公開の第1作目≪ゴジラ≫を意識して製作されたという今年公開のハリウッド版≪GODZILLA≫。
ちょっとメタボな体型の重厚な≪GODZILLA≫は、世界の・・・日本の≪ゴジラ≫フリークを満足させることができるのか、公開がいまから楽しみです。
ハリウッド版ゴジラ
ハリウッド版≪GODZILLA≫は7月25日公開です。











関連記事
スポンサーサイト
COMMENT FORM
URL:
comment:
password:

そうなんですよね。ゴジラにこだわらず怪獣映画として観れば、十分楽しめる作品だと思います。

2014/05/23(Fri) |URL|ヒィラノサウルス [edit]

トカゲ、トカゲ

酷評されましたが、日本のゴジラとは完全に別物と思っていた私はすんなり受け入れました。100m級の怪獣が大都会で走り回ったらどうなるか?そのシミュレーションを真面目にやっただけで価値があると思います。

2014/05/19(Mon) |URL|友蔵(デルス改め) [edit]
Trackback
トラックバックURL: http://hrex.blog.fc2.com/tb.php/43-c7885866
Template by :FRAZ