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『見たらダメ!』って言われたら見たくなるのが人間のサガってもの。
それが人間の知的欲求故なのか、単なる下世話な覗き趣味なのかはともかく、私も“見てはいけない”ものが見たくてしょうがない人間のひとりです。
そういうわけで今日は、俗に≪封印作品≫とよばれる映画やテレビドラマについて。
≪封印作品≫とはその名のとおり、“何らかの事情により、いま現在はメディアで観ることが困難な作品”のこと。
“いま現在”ってのが大事。
なぜなら、その作品が製作された時代は、普通にメディアに乗っかれてたわけで、それが時代の流れとともに≪封印≫という憂き目に遭ってしまったということだろうから。

≪封印作品≫のほんの一部です。
封印映画
なかには近年≪封印≫が解かれて、DVDが発売されたものもありますが、いずれにしても長年、ビデオやDVDのソフト化や地上波でのテレビ放送などはできませんでした。
私は過去、≪封印≫前にビデオやレーザーディスクで販売されたものとか、海外でDVD発売されたもの、テレビでオンエアされたものなどをダビングして保管しています。

≪九十九本目の生娘≫
主演は若き日の菅原文太です。
九十九本目の生娘
まずタイトルが凄い。九十九人目ではありません九十九本目です・・・人権蹂躙ものです。
内容は、東北の寒村で10年ごとに≪火づくり祭≫なるものが行われていて、その祭りでは名刀を鍛える目的で、男性を知らない女性の生き血を求めていた・・・というもの。
その風習を村の警察官の菅原文太が阻止せんとする怪奇アクション映画といったところでしょうか。
では、なぜこの作品は≪封印≫されたのか・・・実はこの作品、東北を差別しているような表現が多々あり、それが≪封印≫の理由と言われてます。
私も東北人ですが、別に荒唐無稽な映画に目くじらたてて怒る人もいないでしょ、とは思うのですが。

≪獣人雪男≫
≪ゴジラ≫に続いて、≪東宝≫が世におくりだしたモンスター映画も≪封印≫されちゃいました。
でも、この映画、≪ゴジラ≫の名トリオ、田中友幸、本多猪四郎、円谷英二が、これまた≪ゴジラ≫の原作者香山滋と組んだ上に、主演も≪ゴジラ≫の宝田明、河内桃子という≪封印≫しちゃうにはもったない作品。
獣人雪男
でも、やはり東北差別(この時代、東北はモンスターが跋扈し、狂信的な風習が残る秘境の地だと思われていたらしい(笑))が過ぎてあえなく≪封印≫。
加えてこの映画、獣人が人間の女性との間に子孫を残そうとするテーマがヤバすぎたとの説もあり。

≪犬神の悪霊(たたり)≫
この作品は近年、DVD化されました。
女囚さそりシリーズの伊藤俊也監督が、なにをどうしたのか突然世に送り出したシュールなオカルト映画。
やはり特殊な信仰や閉鎖的な村社会の風習を執拗に描きすぎて長らく≪封印≫されていました。
加えて、劇中で犬を殺害するシーンが“ホンモノ”なのでは?という噂がますます事態を深刻に。
犬神の悪霊
でもこの映画、妙に怖いです。
特にラスト、大和田伸也が棺桶から立ちあがるシーンは、理解不能故にいつまでも心の整理がつかない怖さがあります。
犬神の悪霊
大和田さん怖すぎます。

≪ノストラダムスの大予言≫
≪東宝≫が≪日本沈没≫の大ヒットを受けて製作したスペクタクル映画。
ノストラダムスの大予言
東日本大震災で深刻な原発事故を体験したわが国では、今後も≪封印≫が解けることのない作品ではないかと思います。
ノストラダムスの大予言

≪怪奇大作戦 狂鬼人間≫
テレビドラマ≪怪奇大作戦≫のエピソードのひとつ≪狂鬼人間≫もまた、これからも観ることの叶わない作品でしょう。
殺人を犯した心神喪失者を刑法39条により保護する社会を逆恨みした科学者が≪脳波変調機≫で狂人を意図的に作り出すというストーリーはいま観ても衝撃的です。
怪奇大作戦 狂鬼人間
その衝撃的な内容が災いして、≪怪奇大作戦≫のDVD、ビデオなどの発売の際にも本作だけは未収録でした。
怪奇大作戦 狂鬼人間
これを観れば、その怖さも理解できるし、≪封印≫も止むなしといったところですか・・・

先述のとおり、≪封印作品≫とは、あくまで“いま現在は観ることが困難”な作品です。
時代が変わり、人々や社会の価値観が変わればまた観れる時代は訪れるのかも知れません
そのような意味からも、“なぜその作品は≪封印≫されているのか”という疑問から見えてくる、その時々で“くさいものにはフタ”をし続ける社会の仕組みこそが、“あまり見たくはない”現実なのかも知れません。
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