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春を実感させる暖かい日が続いています。
つい1週間ほど前までは歩道に雪が残っていたんですが、いまは見る影もありません。
知人からいただいた山桜の小枝にも先週花が咲きました。
山桜
春の到来は、なにより心を明るくしてくれるのがありがたいですね。

最近、古本の収集にどっぷりハマっています。
ネットオークションも利用しますが、春の陽気が外出を促しますので、地元の古本屋さんなんかに足を運ぶことが多いかな。
某大手チェーン店にも行きますが、そちらはもっぱら価格均一の安価な商品を物色。なかなかめぼしいものには出会えませんが、時には掘り出しものもあったりしますので、それはそれで楽しいです。
でも、やっぱり古本屋さんで過ごす時間は格別です。
誰でも自分の大好きなものが所狭しと並んでいるお店に入店するとテンションが上がると思いますが、私にとってはそれが古本なんですね
通路にまで積み上げられた本の間をかいくぐり、お目当ての本を探す作業はもちろんですが、目的もなくフラリと店を訪れ、1冊、1冊手にとっては、自分の新たな趣味趣向を開拓する作業も楽しかったりします。
加えて店のご主人との会話は、何と言っても同じ趣味を持つ者同士ですので、普段、職場や家庭での会話ではなかなか踏み込めないマニアックな領域にまで及んだりして、ホント、心の栄養になります。
やっぱり、好きなものは地元で手に入れたいです。
どうしても地元で手に入らないものならネット購入もやむをえませんが、自分が理想とする街づくりは、まずもって地元にある自分の好きなお店を存続させることが大切なんだと思います。
古本、アナログレコード、プラモデルなんかを取り扱う個人経営のお店って近年、ホント少なくなりましたから。

私の古本収集は、主に昭和の時代のものを幅広くってな感じなのですが、特に近年チカラを入れているのが、ジュブナイル小説の収集です。
私がティーンエイジャーの頃に読んだものが中心ですが、当時は経済的理由なんかで購入することは叶わず、学校の図書室なんかで借りて読んだものを、近年、買い揃えているといったところですね。
私の少年期、1970年代といえば、1969年のアポロ11号の月面着陸や1970年の大阪万博などの影響で、21世紀への憧れや希望が最高潮に高まっていた時代です。
「21世紀って、すべてのひとが小型の携帯用電話を持っているんだって!」とか「映画やテレビが立体映像で観れるらしいよ・・・」とか、今じゃ当たり前でも、当時としては未知のテクノロジーだったのです。
だから、私たち≪20世紀少年≫にしてみれば、スマートフォンやVR、乗用車の自動運転システムや無人航空機ドローンなんかは、あの懐かしい時代に漫画雑誌の巻頭カラーページやSFジュブナイル小説なんかで読んだ内容を「これは実現したな」、「これはまだ実現していないな」と確認作業するための産物だったりするんです。
因みにジュブナイル小説というのは、ティーンエイジャー向けの小説で、既存の小説を子ども向けに再編集したもの。
大人になったいま読み返すと、ちょっと内容が物足りなかったりしますが、当時の少年・少女の21世紀に対する憧れをくすぐる装丁は、いまでも十分に魅力的で、それも収集している理由のひとつですね。
ジュブナイル
講談社発刊の≪世界名作全集≫から2冊。特にジュール・ベルヌの≪地底旅行≫は映画化もされ、地球の内部を探検するという発想に胸が躍りました。
ジュブナイル
こちらも講談社の≪世界の科学名作≫シリーズの2冊。≪狂った世界≫の装丁イラストが007のショーン・コネリーなのが笑えます。
ジュブナイル
日本の有名作家、小松左京の≪青い宇宙の冒険≫と福島正実の≪地底怪生物マントラ≫。
≪地底怪生物マントラ≫は、科学的考証がしっかりしてて、未確認不明生物と自衛隊の攻防戦もリアル。
≪ガメラ2 レギオン襲来≫や≪シン・ゴジラ≫に先駆たリアリティ志向の怪獣小説ですね。
ジュブナイル
秋田書店の≪SF恐怖シリーズ≫。全6巻の内の3冊。≪地球滅亡の日≫は食人植物と人類の闘いを描いた小説で映画化もされました。≪ミクロの恐怖≫は、スティーブン・スピルバーグの監督デビュー作≪激突≫の原作を執筆したリチャード・マシスンの作品で、≪縮みゆく人間≫というタイトルで映画化もされました。
ジュブナイル
ジュブナイルではありませんが、同じくリチャード・マシスン作品の≪吸血鬼≫と≪地球最後の男≫。タイトルは異なりますが同じ作品です。原題は≪アイ アム レジェンド≫。何度も映画化されている名作ですね。
ジュブナイル
レトロな魅力が堪らない装丁の2冊。≪恐怖の月爆弾≫の装丁イラストは、当時、漫画雑誌の表紙や巻頭カラーページのイラストなどで私たちを魅了した巨匠、小松崎茂です。
ジュブナイル
人間に寄生し、思考をコントロールするナメクジ型宇宙生物の恐怖を描いたハインラインの≪タイタンの妖怪≫は子どもの頃の私の愛読書でした。まるでSF映画のポスターのような装丁が恰好良すぎます。
ジュブナイル
H・Gウエルズの≪宇宙戦争≫も何度読んだか分からないほど大好きな作品です。
≪サスペンスノベル選集≫版の≪宇宙戦争≫は当時の映画化作品のイラストがイカしてますね。
でも物語や宇宙船の造形は、近年、スピルバーグが映画化したリメイク作品の方が原作に忠実です。
ジュブナイル
SF・サスペンス小説の傑作≪影が行く≫は、1951年に映画化され、≪遊星よりの物体X≫という邦題で日本公開されたことから、その後のジュブナイルのほとんどがこの邦題に倣って≪物体X≫というタイトルを踏襲しました。
因みに、作中に登場する不定形宇宙生物も執筆者のジョン・W・キャンベル・Jrが表現した描写を独自の解釈によって挿絵化しているため、その姿はさまざま。
ジュブナイル
≪小学六年生≫の付録本の≪物体X≫は、レイ・ハリーハウゼンの特撮映画に登場する神話の怪物のようです。
ジュブナイル
鶴書房の≪物体Xの恐怖≫は、不定形生物の不気味さを上手く表現したデザインに・・・
ジュブナイル
集英社の≪なぞの宇宙物体X≫は、1982年にジョン・カーペンター監督により映画化された≪遊星からの物体X≫に近いイメージの挿絵ですね。
ジュブナイル
ジュール・ベルヌの≪海底二万哩≫も子ども向けも含め、数々出版されています。
香山滋
最後は、≪ゴジラ≫などの日本の怪獣映画の原作を手がけた香山滋。香山さんは、探偵小説や幻想小説を数多く手がけました。

本の魅力は、作者が紡ぎだしたその内容はもちろんですが、イラストレーターなどのさまざまな職人による作品世界の補完によって更に完成度を増すわけですから、人間の知恵の結集を楽しむという、それに尽きると思います。





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マナサビイさん、コメントありがとうございます。ブログ≪ソラリスの時間≫いつも楽しく拝見しております。マナサビィさんのブログにはいつも、昭和の時代の発想力や創造力の豊かさを多くのひとたちに知ってほしいという思いが溢れていて、私も参考にさせていただいております。魅力的な街づくりは、まずは地元の経済の活性化からという消費者意識は忘れずに持ち続けたいですね。

2018/04/10(Tue) |URL| [edit]

こんにちは。
昔のジュブナイル小説のコレクション、素晴らしいですね!この表紙を見るだけでワクワクします。小松崎茂さんはこの手の本にもイラストを描かれていたんですね。というよりむしろ、こちらの方が先だったのでしょうか?
秋田書店のSF恐怖シリーズの表紙絵、カラフルで少しサイケな雰囲気があって素晴らしいですね〜!私はこのシリーズの本は初めて見ました。

>どうしても地元で手に入らないものならネット購入もやむをえませんが、自分が理想とする街づくりは、まずもって地元にある自分の好きなお店を存続させることが大切なんだと思います。
古本、アナログレコード、プラモデルなんかを取り扱う個人経営のお店って近年、ホント少なくなりましたから

共感します。私も普通の市販本はネットでは買わずかならず書店で買うようにしています。昭和関連のマニアックな本などはさすがに売られていないのでネットのお世話になることの方が多いですが、古本屋さんや古本市で希望のものを見つけたらそこで買おうと決めています。中身を確認して買いたいというのもありますし、街の書店が消えて行くのはやはり淋しいですよね。文化の衰退、実はかなり進んでしまっているのでは?と最近思うことも多いです。

2018/04/08(Sun) |URL|マナサビイ [edit]
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