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あけましておめでとうございます。
今年も取りとめのないマニアックな世界を書き殴って(笑)参りますのでよろしくお願いいたします。

思い返せば、2018年は私的に、いまひとつしっくりこない1年だったというか・・・まあ年齢も年齢ですから、たえず時代と己の価値観のズレは感じているのですが、それを差し引いても「オレって、時代の流れについていけてない!」ってことを改めて実感した1年だったわけです。
世の中で持て囃されるもの、主流となりつつあるもののほとんどがしっくりこない・・・ときにはストレスにすら感じてしまう・・・
流行りの音楽や映画なんかのサブカルさえも「どこが良いのか分からないよ~」っていうものが多すぎて。

そんなときに手にしたのが梶井基次郎の≪檸檬≫という短編小説。
梶井基次郎 檸檬
明治から昭和にかけて優れた短編小説を生み出し、31歳の若さで肺結核を患い世を去った夭折の作家が描く作品世界に胸を撃たれました。
私は梶井基次郎について多くを知りませんが、恐らく心の病を患っていたのでしょうか・・・私小説の≪檸檬≫では、それまで自分の心の糧となっていた絵画、文学、音楽など、すべての社会通念的に“美しいとされるもの”、そして己自身も“美しいと思えたもの”に病的な拒否反応を示す姿が描かれます。
己の価値観の瓦解、失望を抱えて立ち寄った一軒の八百屋で手にした檸檬。
梶井は汚れなく黄金色に輝く紡錘形の檸檬を懐に忍ばせ、≪丸善(書店)≫に向かうと、画集を見開き、多彩な絵画のどれひとつとして己の心に響かないのを認めると、画集を丹念に積み上げ、その上に“手榴弾”と化した檸檬を置くのです。

“その檸檬の色彩はガチャガチャした色の階調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかえっていた。”

なんとささやかで、機知に富む、美しく過激なテロリズム・・・
別に私の老化による単なる世間ズレ(笑)と、この稀代の名作を重ね合わせるわけじゃないけれど、なんか今の自分の心に染みいった作品だったわけです。

話は変わりますが、昨年暮れの≪平成≫最後となる≪紅白歌合戦≫は、世間ズレした私(笑)も十分に楽しめました。
最近のアーティストでご贔屓なPerfume、Suchmos、欅坂46等々のライヴパフォーマンスには胸が躍りましたし、私の青春時代のアイコン、松任谷(荒井)由美、松田聖子の登場でノスタルジックな感傷にも浸れましたし。
そんな出演陣のなかでもとりわけ話題になったのが、米津玄師のテレビ番組初出演。
そして≪紅白歌合戦≫で生歌を披露したのが、いみじくも≪Lemon≫という楽曲でした。
“ひょっとして米津玄師も梶井基次郎の≪檸檬≫を読んで感銘を受け、そんでこのタイトル?”なんてことを思いながら歌詞をまじまじと読みながら観賞したのですが、あまり関係はなさそうですね(笑)。

なんか話題が音楽寄りになってきましたので、私の昨年のヘビロテ曲をいくつか。
以前も書きましたが、私の場合、アナログ(レコード)で音楽を楽しんでいるが故、どうしても古い楽曲になっちゃいますのでそこはご容赦を。
まずは、やはり私の青春時代のアイコン、松田聖子の各種アルバムなんですが、数あるアルバムの中でも≪Candy≫ですね。
アイドル歌手のアルバムと侮るなかれ。≪Candy≫に収められた楽曲の数々を手がけたのは大瀧詠一、細野晴臣、南佳孝、財津和夫といった日本を誇るアーティストの面々、そうそう作詞は全曲、松本隆です。
このアルバム、何が凄いって(言葉は不適切かも知れないけど)捨て曲が無い!
収録されている10曲のすべてがシングルカット出来そうなくらいにキャッチーな名曲揃い、という恐ろしいアルバムなんですね。
1982年のリリースですので、バブル時代突入前夜のそうそうたる面々による華やかかつ贅沢なアルバムと言えます。
お次は、シーナ&ロケッツの≪真空パック≫。
収録曲≪YOU MAY DREAM≫が、NHKの連続テレビ小説≪半分、青い≫で使用されたことで、このアルバムを知ったひとも多いと思います。
永野芽郁ちゃん演ずる鈴愛等が「♪ それがわたしの素敵なユメェ~ッ ♪」って合唱した、あの楽曲です。
半分、青い 
≪半分、青い≫で≪YOU MAY DREAM≫を歌い、踊るシーンは感動的な名シーンでした。

≪真空パック≫は、1979年にリリースされたシーナ&ロケットの2ndアルバムで、同時期に≪ソリッド・ステート・サヴァイヴァー≫で日本中にテクノポップブームを巻き起こすYMOのメンバーが全面サポートしたことでも有名。
YMOの海外ツアーのセットリストにもなった≪RADIO JUNK≫も収録された名盤ですね。
昭和 名盤
YMOといえば年明け早々に、NHKBSで≪ソリッド・ステート・サヴァイヴァー≫のマスター音源を40年ぶりに解析する番組が放送されましたね。
≪サカナクション≫の山口一郎さんや≪電気グルーヴ≫の石野卓球さん等が行う≪ソリッド・ステート・サヴァイヴァー≫の分析も面白かったのですが、当時、YMOの活動を支えた松武秀樹さん、横尾忠則さん、そしてシーナ&ロケッツの名ギタリスト鮎川誠さん等の社会現象にまでなったYMOとの思い出話がとても楽しい番組でした。
YMO
≪ソリッド・ステート・サヴァイヴァー≫のジャケットを再現する御三方。改めて凄い面々!

最後に・・・
2018年のコレクション事情といえば、私のライフワークになりつつある、映画コミカライズ作品の収集は、劇画ロードショー掲載の少年チャンピオンも残すところあと4冊でコンプリートというところまで来て、パタリと止まってしまった感があります。
劇画ロードショー 少年チャンピオン
この残り4冊というのがヒジョーに入手困難なやつばかりで、これは気長にいかねばならんな、と。
少年漫画誌の付録や劇場で販売された小冊子版はいくつか増えました。
特に≪魔獣大陸≫は、私が子どもの頃、頻繁にテレビ放映されていたSF映画のコミカライズですので入手できて嬉しかったですね。
映画コミカライズ
≪魔獣大陸≫は、現在、40、50歳代のひとにはトラウマ映画の1本になっているんじゃないでしょうか。

また前々回のブログで紹介した映画の原作本も着実にコレクション増殖中です。
昭和 映画原作本
左上の≪海ふかく≫は、東宝映画にして最恐のトラウマ映画≪マタンゴ≫の原作本。右上の≪呪われた極北の島≫は1970年代に公開されたディズニー映画≪地球の頂上の島≫の原作本。

2019年初っ端のブログは、いつにもまして、連想ゲームのような取りとめのない内容になってしまいました。
何とぞ、今年もよろしくお願いいたします。
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