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 音楽を愛でる。  2017/11/26 (Sun)
昨日、11月25日は、作家の三島由紀夫さんの命日です。
三島由紀夫
47年前のこの日、自衛隊市ヶ谷駐屯地で発生した衝撃的な事件については今さら書くまでもありませんが、当時、小学生だった私は、周りの大人たちが動揺する姿に“なにかとんでもないことが起きたんだ”と、気持ちがザワついたのを憶えています。
「切腹」なんて言葉は時代劇でしか知りませんから、そんな言葉が唐突に現代社会で飛び交うことに酷く違和感を覚えましたし、何より、当時は三島由紀夫という作家が存在していたことすら知りませんでした。
でも、そんな漠然とした記憶であっても、子ども心に相当なインパクトがあったようで、高校生になったあたりから三島由紀夫という作家に興味を持ち始め、三島作品に没入することになります。
人並みに人生経験を積み重ね“人としての在り方”を学んできた私にいま、あの日の三島さんの行動を全肯定することは出来ませんが、高校生の頃の私は、決起に至るまでの思想的過程、市ヶ谷駐屯地のバルコニーでの悲壮感漂う演説、そして壮絶な死までをも全肯定していたように思います。
とてもドラマティックな生き方に思えたんですよね。
確固たる理念、思想のためには己の命を失うことさえ厭わない・・・そんな生き方、自分には到底無理だという自覚を前提とした憧れみたいなものだったのかな、なんてことをいまになって思ったりして。

最近、そんな若き日の自分を愛おしむよう(笑)に三島由紀夫さん関連の書籍をいろいろ読んでます。
三島由紀夫
紙のカバーに覆われて装丁が見えにくい書籍は、我慢しきれず遂に買っちゃった≪仮面の告白≫の初版本。
≪仮面の告白≫は再読したい作品ですが、読むのは文庫本にしておきます(笑)。初版本は保管用ですね。

んで・・・・
今日は、久しぶりに音楽について。
先日も書きましたが、最近、お気に入りのポータブルレコードプレーヤーでアナログ盤を聴くのが楽しくて楽しくて。
レコード
レコードコレクションは20歳代後半くらいまでハマっていましたから、コレクション数は相当な数にのぼります。
数えたことはありませんが、恐らく800枚くらいはあるかな。
若いころは、洋楽を聴くことが多かったんですが、最近はもっぱら邦楽ですね。
加えて、若いころはちょっと過激な音楽・・・パンクとかニューウェーヴとかを好んで聴いていたんですが、最近は大人しめの、それもちょっとセンチメンタルな気持ちになっちゃうような音楽を聴くことが多いです。やっぱ歳なんですかね(笑)。
ってなわけで、若い人にはあまり馴染みのないものばかりかも知れませんが、最近、私がよく聴いているアルバムを幾つかご紹介します。

まずは大貫妙子さん。
大貫妙子さんは、山下達郎さん等が在籍した伝説のバンド≪シュガーベイブ≫の元メンバー。
ソロデビュー後に発表した≪ミニヨン≫、≪アヴァンチュール≫、≪ロマンティック≫は音楽史に残る名盤だと思います。
ちょっと心が弱っているときに聴くと涙がこぼれちゃうような名曲揃いの3枚で、大貫さんの代表曲≪突然の贈りもの≫は、≪ミニヨン≫に収録されています。
坂本龍一さん等の全面バックアップを得て作製されたヨーロピアンサウンド三部作は、発売当時、先鋭的なサウンドも話題になりました。
大貫妙子 レコード
そういえば・・・大貫妙子さんの≪アヴァンチュール≫に収録された名曲≪ブリーカー・ストリートの青春≫を聴いてたら、なぜか、生前の三島由紀夫さんの姿(テレビで拝見した粋な三島さんの姿ですが・・・)が頭を過ってしょうがなかったですね。

あがた森魚さんのアルバムも名盤揃いです。アルゼンチンタンゴに果敢に挑んだ≪バンドネオンの豹≫はもちろんのこと、大貫妙子さん、鈴木慶一さん、細野晴臣さん等も参加した≪はちみつぱい≫のライブアルバムもお勧めです。≪はっぴいえんど≫の≪さよならアメリカさよならニッポン≫や細野晴臣さんの≪恋は桃色≫のライブバージョンも収録されてて貴重です。
あがた森魚 レコード

思わずジャケ買いしたくなるような≪はっぴいえんど≫、≪シュガーベイブ≫はマストアイテムですね(笑)。
なぜか≪はっぴいえんど≫のファーストアルバムだけ私のコレクションから抜け落ちてますが。
≪はっぴいえんど≫の音楽性は、≪くるり≫なんかのバンドに継承されてますね。
はっぴいえんど シュガーベイブ レコード

ちょっと大人な雰囲気を楽しみたいときはこの3枚。
加藤和彦さんのソロアルバム≪あの頃、マリーローランサン≫、高橋幸宏さん等が参加したピエール・バルー≪“おくりもの”≫はヨーロピアン。そして細野晴臣さんとコシミハルさんのコラボ、≪Swing Slow≫はオリエンタルなムード満載な心地よいミニアルバムです。細野晴臣さんをリスペクトするミュージシャンでは星野源さんが有名ですね。星野さんの楽曲の数々には細野サウンドを研究し尽くした成果が如実に表れているのではないでしょうか。
加藤和彦 細野晴臣 レコード

レコードって、そろりそろりとジャケットからレコード盤を取り出し、ターンテーブルに乗せ、静かに針を落とす・・・そのちょっと面倒な作業が、“これから音楽を聴く”っていう心構えを強いるんですよね。
なんでも気軽に楽しめちゃうこの時代に、敢えてそんなまわりくどい楽しみ方を選んじゃうんだから、レコードマニアの私なんかは相当な“M”なんだと思います。(笑)
でも、ドライブ中のBGMやお出かけの御供にスマホなんかでお気軽に聴く音楽もいいけれど、じっくりと人類の英知(=音楽)と向き合う時間もなかなか良いものですよ。






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≪ウォーキングデッド≫のシーズン8のオンエアが始まりました。
毎週月曜日の放送なので、何かと憂鬱な週初を乗り切る良い口実にもなりそうです(笑)。
原作コミックは最新刊まで読んでますので、大凡のストーリー展開は予想できますが、このドラマ、視聴者の予想を裏切りますから。
シーズン7だって、悪漢ニーガンに撲殺される犠牲者のくだりで視聴者を欺き、結果、原作以上の修羅場をみせつけ、私なんかしばらく気が滅入ってしまいましたから。(あ~大好きなキャラだったのにあんな無残な死を迎えるなんて・・・)
ウォーキングデッド
まぁ、≪ウォーキングデッド≫を観ていないひとにはなんのこっちゃの話題ですが、テレビドラマとは思えない圧倒的スケールと作品的クオリティは一見に値しますよ。お勧めです。

以前、主に1970年代、漫画雑誌に頻繁に掲載されていた映画コミカライズ作品(通称≪劇画ロードショー≫)について何度か書かせていただきました。
ここ久しく≪劇画ロードショー≫について書く機会はなかったのですが、決してこれら作品の収集に飽きたわけではなく、財布の中身と相談しながらコツコツと収集は続けているわけです。
だが、しかし・・・最近、ネットオークションでの≪劇画ロードショー≫掲載雑誌の落札価格が高騰してるような・・・
以前は、ほとんどの掲載雑誌が二千円前後で落札できてたのに。
ひょっとして≪劇画ロードショー≫の再評価が来ているのでしょうか?

≪劇画ロードショー≫といえば、少年チャンピオンなどの秋田書店刊行の漫画雑誌への掲載が有名ですが、情報を集めてみると、1960年代、70年代は、新作映画の宣伝手法として、結構、漫画雑誌に限らず広範囲にわたって掲載されていたことが分かります。
たとえば、少年サンデーのこの3冊。
劇画ロードショー
1968年11月24日号には、スペクタクル映画≪ジャワの東≫のコミカライズが掲載(以後連載)されました。
劇画ロードショー
≪ジャワの東≫は、インドネシアのクラカトワ島の噴火災害を描いた海洋冒険活劇。
主演はマクシミリアン・シェルという、ちょっと地味目な役者さんなんですが、サム・ペキンパー監督の戦争映画≪戦争のはらわた≫(超名作!)やスピルバーグがプロデュースしたパニック映画≪ディープ・インパクト≫が代表作かな。
コミカライズの作画は、戦争ものの劇画を得意とする南波健二さんでした。

お次はインパクト絶大!
1974年7月7日号に掲載されたオカルト映画≪エクソシスト≫のコミカライズです。
作画は、巨匠、楳図かずおさん。
劇画ロードショー
劇画ロードショー
劇画ロードショー
わずか8ページの巻頭カラー特集なのですが、楳図先生の作画力と色彩感覚が凄まじく記憶に焼き付くトラウマ必至作品です。
当時、何気なく漫画雑誌を購入した中坊の私を震え上がらせた作品でもありますね。

1975年6月29日号の≪タワーリング・インフェルノ≫の作画は、これまた巨匠、さいとう・たかをさん。
やはり、8ページの巻頭カラー特集です。
劇画ロードショー
映画のスチール写真と作画をミックスした変則技が効いています。

少年キングは主に邦画のコミカライズが多かったようです。
劇画ロードショー
まずは、五社英雄監督の≪人斬り≫。
1969年8月3日号ですが、表紙が同作の主演、勝新太郎、石原裕次郎、そして三島由紀夫というのがシブい・・・シブすぎる。
この表紙だけで白ご飯3杯はイケちゃいます(笑)。
にしても、殺戮とエロ満載の映画作品を、しれっと少年誌でコミカライズしちゃう当時の世相がおおらか過ぎます(笑)。
劇画ロードショー
作画は、平田弘史さん。言わずと知れた時代劇活劇の名匠ですね。
平田さんとケン月影さんが描く時代劇漫画は私の愛読書だったりします。
ケン月影
1966年12月11日号には、大映が誇る特撮スペクタクル時代劇≪大魔神逆襲≫が掲載されました。
劇画ロードショー
劇画ロードショー
≪大魔神≫シリーズ3部作のラストを飾った作品で、作画は青春漫画の金字塔≪漫画家残酷物語≫の永島慎二さん。
子どもの頃、≪大魔神≫シリーズは、ゴジラなんかの怪獣映画と比べると若干地味な印象を持っていましたが、特撮技術のクオリティはピカイチだと思っていましたね。マセた子どもでした、私。
大魔神 ポスター
≪大魔神≫の立て看板ポスターは私の宝物です。

最後は、少年マガジン。
劇画ロードショー
月刊少年マガジンの1977年5月号に掲載されたのが名作≪ロッキー≫。
劇画ロードショー
劇画ロードショー
≪ロッキー≫のやるせない映画のテイストと野田たみ樹さんの作風が絶妙にマッチングした名作コミカライズと言えます。

月刊少年マガジン、1976年10月号、11月号の前・後編スタイルで掲載されたのがリメイク版≪キングコング≫。
同年12月に公開された本作は、監督が≪タワーリング・インフェルノ≫のジョン・ギラーミンということもあって、大変な期待作として公開されたのですが、いざふたを開けてみたら、主演のジェシカ・ラングのオ○パイばかりが印象に残る珍作でガッカリ。
ジェシカ・ラング
“特報!これが≪キングコング≫、ジェシカ・ラングのオ○パイだ!”

このリメイク版に比べたら、「長尺過ぎる」と批判まみれだった再リメイク、ピーター・ジャクソン版≪キングコング≫の方が百倍面白いんじゃないでしょうか。
コミカライズの作画は田中憲治さん。
擬人化が過ぎてもはやガッツ石松化したキングコングがラスト、いまは亡きマンハッタンの世界貿易センタービルから墜落死する描写はなんか違った意味で沈痛です。
劇画ロードショー

≪劇画ロードショー≫には、まだまだ埋もれた名作がたくさんありそうですね。







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