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久々に映画について。
私、常々、3D映画ってアリかナシかを自問自答しておりまして。
と、言うのも、私のように近眼、乱視・・・最近じゃあ老眼も進行してて、メガネを普段から愛用しているようなヒトには、あのメガネの上からもうひとつメガネ(もちろん3D用の)をかけるというのは結構しんどくて、映画鑑賞中も気持ちはなんとも煩わしいメガネの方にいってて、映画に集中できないわけです。
まあ、そんな個人的事情もそうですが、そもそも映画の画作りというものはスクリーンに投影される画が平面だからこそ、パンフォーカスなどの技術を通じて画の奥行きを表現するなど、その工夫のしどころが映像作家の評価点でもあったし、映像のみで登場人物の心情や行動なども巧みに表現する手法でもあった、という側面があったりします。
オーソン・ウェルズの≪市民ケーン≫とか一連のヒッチコック作品なんかがそうですね。
画面手前の登場人物のみならず、ずっと奥にいるヒトにもカメラの焦点があっていることで、手前の登場人物の会話に奥にいるヒトも聴き耳を立てている、といった表現が可能になったりするわけです。
なのに、安易に3Dって・・・・
まあ、そんなヘ理屈はともかく、映画の楽しみ方はヒトそれぞれですから、3D映画も映画の楽しみ方のひとつとしてはアリだと思うし、観客側に選択の自由が委ねられているのであれば問題ないのですが、最近じゃあ、3Dに特化した作品というのもあったりするから困りもんです。
先日観た≪エベレスト3D≫もそのタイトル通り、3D以外の上映は無く、映画館に足を運ぶのを躊躇した作品ではありました。
が・・・凄かった・・・面白かった!
エベレスト3D
≪エベレスト3D≫は、 1996年にエベレストで起きた大量遭難事故の実話映画化です。

もともと、大自然、とりわけ“山”を描いた映画が大好きな私。
小学生の頃、テレビのロードショー番組で観たスペンサー・トレイシー主演のタイトルもそのものズバリの≪山≫を皮切りに、クリント・イーストウッド監督・主演作≪アイガーサンクション≫、雪山版≪恐怖の報酬≫の≪バーティカル・リミット≫、アンデス山脈でのサバイバルを描いた実話の映画化≪生きてこそ≫、そして青森県で長期ロケされた≪八甲田山≫などなど、とにかく“山”を描いた作品が大好物なわけです。

生きてこそ
≪生きてこそ≫は、1972年に発生したウルグアイ空軍機571便遭難事故を描いた、やはり実話。

山
スペンサー・トレイシー主演の≪山≫は最近DVD化されましたね。必見!

≪エベレスト3D≫は開幕早々、深い渓谷にかかる吊り橋を渡る登山者を俯瞰で撮影したショットでやられちゃいました。
ましてや3Dですから、正にその場にいて渓谷を見下ろしているような臨場感を味わい、高所恐怖症の私なんかは恐怖でお尻のあたりがムズムズするわけです。

“3Dって凄い・・・やっぱアリだわ・・・・・”

瞬時に主張を曲げた私は、始終前のめりな姿勢で、所々小さな悲鳴を漏らしながら≪エベレスト3D≫を存分に楽しんだわけです。

≪スターウォーズ フォースの覚醒≫の上映が近づいてきましたね。
12月18日(金)の18時30分、全国一斉公開という話題性もバッチリなんじゃないでしょうか。
12月18日、19日、20日の3日間は、上映日が印刷された記念パンフレットが発売されるという企画もファンの心をくすぐります。
1977年公開のエピソードⅣからシリーズを追っかけているオールドファン(笑)からすると、なんとなく今回の新シリーズ作品、完成度高そうな気がします。期待してます。
ウォルト・ディズニーカンパニーに買収されたルーカスフィルムの初作品という不安要素はありますが、それまでジョージ・ルーカスの自主製作映画だった≪スターウォーズ≫シリーズが一新される期待もあります。
予告編などから感じられるのは、それまでのマーチャン・ダイジング戦略に所以する奇抜な新キャラ、ビーグルの新設に固執しない、説得力ある登場キャラの設定や手堅い物語の構築、シリーズ第1作(エピソードⅣ)を彷彿させるリアルで迫力のある空中戦などのスペクタクル描写の復活です。
作品を重ねるたびに、新しい特殊映像技術の発表の場のように、物語性よりも映像面でのスケールアップに傾倒してきた≪スターウォーズ≫シリーズもここで一度、地に足を着けるか・・・ホント期待してますよ!
スターウォーズ
≪スターウォーズ エピソードⅣ≫公開時(1977年)の新聞広告。


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青森県弘前市を舞台にした漫画≪ふらいんぐういっち≫のアニメ化が決定しましたね。
ふらいんぐういっち
≪ふらいんぐういっち≫は来年4月8日に第4巻発売予定です。

アニメ化による経済効果などを考えると、これはとても嬉しい“事件”です(笑)。
2016年3月の北海道新幹線、新青森・新函館北斗間の開業を間近に控えていることですし、アニメファンの“聖地巡り”による観光効果を期待せずにいられません。
・・・にしても、あの漫画、津軽弁が結構出てきますけど、大丈夫ですかね。
青森県民でさえ、若い世代は津軽弁を理解できませんから、全国区で放送する番組ともなると・・・映画やテレビドラマにありがちなリスニング可能範囲の訛り表現でお茶を濁しちゃったりして。
津軽弁ってホント独特で、方言のなかでも聴き取り不能レベルがかなり高いんじゃないでしょうか。
以前もこのブログで書きましたが、その独特の言葉に興味を持ったYMOの坂本龍一さんは、自身のソロアルバム≪左うでの夢≫で≪かちゃくちゃねえ≫という津軽弁を冠した楽曲を製作しています。
左うでの夢 坂本龍一
≪かちゃくちゃねえ≫は、とても標準語での表現が難しい言葉で、敢えて例えるなら“鬱陶しい”ですかね・・・

と、いうわけで、最近漫画づいている私としては、あおもりを舞台にした漫画を今回いくつか紹介させていただきます。

まずは、秋田書店から1980年に出版された、≪蒼茫の大地、滅ぶ≫。
蒼茫の大地、滅ぶ
≪蒼茫の大地、滅ぶ≫は≪プレイコミック≫に連載。秋田漫画文庫として全4巻出版されました。(現在は絶版?)

この漫画は、作家 西村寿行 さんの同名小説のコミカライズで、作画は田辺節雄さんです。
物語は、幅10km、長さ20km、総重量1億9,500万tの飛蝗(トノサマバッタ)の群が日本海を越えて青森県に飛来、農作物はもちろんのこと、交通などのさまざまな都市機能に壊滅的な被害を被る、というSFパニックもの。
極度の食糧難に見舞われた東北地方では餓死者が続出し略奪や暴行などの犯罪が横行、女性は食料を得るために身売りするなど、SFというよりは歴史的な東北地方の悲劇の再現であり、飢餓問題が現代社会で発生したらどうなるか・・・といったシュミレーション的な作品でもあります。
蒼茫の大地、滅ぶ
この物語の凄いところは、地方を切り捨てようとする中央政府と決別した東北地方が≪奥州国≫として日本からの独立を宣言。
盛岡市に首都を置き、食料自給率100%超の一次産業力をもってアメリカ、ロシア(当時はソ連)の承認を得て一国家を築くというところでしょうね。
1970年代に≪月刊少年チャンピオン≫の≪劇画ロードショー≫などで腕を揮った田辺節雄さんの画は、青森市などの地方都市を写実。とりわけクライマックスの日本国と奥州国の戦闘シーンで描かれる都市壊滅などの描写は、とても忠実に東北各地方都市の街並みを表現していて、迫力があります。

あおもり関連作品のもうひとつは、1973年にひばり書房から発売された≪鮫と藤衛門≫です。
鮫と藤衛門
≪鮫と藤衛門≫ もちろん絶版ですが、古本屋さんとかで比較的安価で入手可能かも。

この作品は実話をもとにしたもので、青森県津軽半島の最北端、竜飛岬で有名な三厩村が舞台になっています。
身体に障害を抱えながらも“鮫殺し”の異名で知られた実在の漁師、伊藤藤衛門さんの人生を描いたこの漫画、某宗教団体のPR色が色濃いのですが(笑)、鮫の出現で窮地に陥った村を救うために木刀(?)1本(!!)で鮫を次々と撲殺する藤衛門の勇姿が読む者を圧倒する異色作です。
鮫と藤衛門
映画≪ジョーズ≫に登場するロバート・ショー演ずるクイントのモデルは藤衛門・・・・なわけないか。

鮫と田辺節雄さんの名前が出たところで、私的に嬉しいご報告を。
“一度手放したモノを再度手にすることはできない”とは、コレクターが胸に刻むべき自戒の言葉(笑)ですが、奇跡的に≪劇画ロードショー≫の≪ジョーズ≫掲載号を入手することができました。
劇画ロードショー ジョーズ
念願の≪劇画ロードショー≫の≪ジョーズ≫掲載号。

ネットオークションに出品されることもなく、内心“やっぱり無理かな”と、先述の自戒の言葉が幾度となく頭を過りましたが、やっぱりあるところにはあるんですね。
ホント、久しぶりに読みました。
劇画ロードショー ジョーズ
劇画ロードショー ジョーズ
やっぱり迫力あります、田辺節雄さんの作品は。
もう二度と手放しませんとも(笑)。







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