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映画のコミカライズ作品は、黎明期において主に少年漫画誌への掲載、あるいは付録本として発表されました。
中には《トモブック社》の《ベン・ハー》のように、立派に装丁され単行本として出版された作品もありますが、その作風にはやはり“漫画は子どものためのサブカルチャー”という思想が色濃く表れていました。
そんな流れを変えたのが1960年代後半の《劇画ブーム》だったのです。

■《漫画》から《劇画》へ
まず《劇画》という名称。これは貸本漫画家として活躍していた辰巳ヨシヒロさんが提唱、定着したものと言われています。
そして《劇画》とは、“それまでの《漫画》とは一線を画した新しい表現の手法。子供向け《漫画》と分類するために作られた青年向け《漫画》のジャンル”と定義されているようです。
《劇画》というジャンルが誕生した背景には、“《漫画》といえば子ども向け漫画”という固定観念に対する問題意識の表明や、貸本主流の時代にあって、読者の多くを占める労働者階級の若者のニーズに呼応しなければならない、という一部漫画家の思いがあったと言われます。そして、写実的なキャラクターや臨場感溢れるダイナミックな作画など、映画やハードボイルド小説の表現技法に強い影響を受けたのが《劇画》だったのです。即ち《劇画》は、映画にヒントを得て誕生し、やがて映画をコミカライズするための一般的な手法として定着するわけですから、これは必然的なことだったのですね。

1970年(昭和45年)、遂に世界に誇る日本映画の名作が《少年マガジン》誌上で《劇画》コミカライズ作品として発表されます。
1954年(昭和29年)に公開された黒澤明の《七人の侍》です。
同誌の創刊11周年記念企画として4週にわたって連載された《七人の侍》は200頁にわたる大作で、2012年(平成24年)には、42年の年月を経て単行本化もされました。
映画コミカライズ
ケン月影さんが描く登場人物は、映画の演者を写実し、ストーリーも黒澤明、小国英雄、橋本忍の三者によって書かれた脚本を忠実に再現、そしてその作風は荒らしくダイナミック!
映画コミカライズ
正に“これぞ時代劇活劇!”と、誰もが納得の傑作コミカライズ作品がここに誕生したのです。

一方で、前述の辰巳ヨシヒロさん等と1959年(昭和34年)に劇画制作集団《劇画工房》を結成した《ゴルゴ13》シリーズで有名なさいとう・たかをさんも負けじと《七人の侍》を1997年(平成9年)に劇画化しています。
映画コミカライズ
ケン月影版とさいとうたかを版≪七人の侍≫劇画コミックス

これは《マンガ黒澤明時代劇》全5巻として単行本化された作品のひとつですが、そのラインアップが凄い!
さいとう・たかをさんの《七人の侍(上下巻)》をはじめ、藤子不二雄さんが《用心棒》、小島剛夕さんが《椿三十郎》と《蜘蛛巣城》。これに企画途中で逝去された石ノ森章太郎さんが手がける予定だった《姿三四郎》が刊行されていれば・・・もう言うことなしだったんだけど・・・それだけが残念!
映画コミカライズ

さいとう・たかをさんの《七人の侍(上下巻)》は、登場人物の風貌もオリジナルなればストーリー展開も脚本の最終稿で割愛されたセリフをあえて取り入れるなど、映画に囚われないコミカライズが新鮮。映画《七人の侍》の最大の見せ場、豪雨の中での最終決戦にも大きく頁を割き、読後の満足感も半端ない。さすが大御所といった貫禄の一作です。
映画コミカライズ

■“日本映画+劇画=時代劇”
前述の《七人の侍》に代表されるように、日本映画の劇画化において題材として選ばれたのは主に時代劇。
やはり劇画作家には時代劇を得意とする人も多かったようですし、大人が楽しめる映画のコミカライズ作品となれば時代劇のニーズも高かったように思います。
そんな時代劇映画のコミカライズ作品のなかでも出色の出来栄えなのが平田弘史さんの《人斬り》と《座頭市》です。
映画コミカライズ
《人斬り》は、1969年(昭和44年)公開の五社英雄監督の名作時代劇。
幕末を描いたバイオレントな活劇の本作は、土佐藩の暗殺者、岡田以蔵を勝新太郎、土佐勤皇党盟主の武市半平太を仲代達矢、坂本竜馬を石原裕次郎(ちょっと意外)、そして薩摩藩士の田中親兵衛を作家の三島由紀夫が演じました。
本映画の最大の見せ場は、幕末という時代に翻弄される登場人物を熱演する役者陣の名演と、全編を貫く息もつかせぬ緊張感に違いないのですが、何といっても三島由紀夫演ずる田中新兵衛が暗殺の冤罪をかけられ、唐突に割腹自殺するシーンに尽きます。あまりの壮絶さに目を背けたくなるような鬼気迫る演技をみせた三島由紀夫は、翌年の1970年(昭和45年)11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で実際に割腹自殺を図り、この世を去ります。
映画コミカライズ
田中新兵衛割腹シーンの、映像に漂う異様で切迫した緊張感は、さすがに《劇画》といえど表現が難しかったようで、比較的あっさりと描かれていますね。

《座頭市》は、1966年(昭和41年)に公開された《座頭市の歌が聞こえる》と《座頭市海を渡る》を同年、平田弘史さんが劇画化。1967年(昭和42年)、この2作品を収録した単行本が《サンコミックス》から発刊されました。
映画コミカライズ
この単行本は長らく廃版となっており、入手困難な1冊となっていましたが、2004年(平成16年)にめでたく《人斬り》と同じ《マガジン・ファイブ》から再販されました。

■暴力・性描写解禁!
子ども漫画の流れのなかで普及浸透した映画のコミカライズ作品は、1970年代後半には、大人(主に成人男性)をターゲットとした新たな流れを生み出します。
映画コミカライズ
東京スポーツ新聞社の《トウスポ・ブックス》は劇画シリーズとして角川映画とのタイアップ作品《野生の照明》、《悪魔が来りて笛を吹く》などのコミカライズ作品を出版し、過激な暴力・性描写なども余すことなく表現。1970年には徐々にその勢いを失いかけていた《劇画ブーム》に再び火を灯すべく健闘します。
映画コミカライズ
≪蘇える金狼≫より・・・
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≪コンコルド(上・下巻)≫より・・・お父さんたち“ムフフ・・・”な描写がたくさん(笑)

一方、洋画のコミカライズ作品にも続々と大人をターゲットした劇画作品が登場。
1965年(昭和40年)には、SF映画の名作《猿の惑星》が《漫画天国増刊 デラックスカスタム版》として出版され、1975年(昭和50年)には、あの《ジョーズ》が《ヘラルド・ブックス》から《劇画ジョーズ》として刊行されます。
映画コミカライズ
いずれもリアルな作風、残酷描写満載の正に大人のための映画コミカライズ。
とりわけ黒田みのるさんが手がけた《猿の惑星》はオリジナルな恐怖にまみれた展開にめまいさえ覚える怪作のようです。
映画コミカライズ
百%人肉のソーセージって・・・コワッ・・・

この《猿の惑星》と《劇画ジョーズ》は映画コミカライズ作品フリークの私としては、死ぬまでに是非読んでおきたい・・・いや読まねばならない2作品(笑)ですね。
映画コミカライズ
映画コミカライズ
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エロ・グロ満載の≪劇画ジョーズ≫

《漫画》から《劇画》へ、《劇画》の表現手法へのさまざまなチャレンジ、そして《劇画》ブームの終焉・・・そんな紆余曲折を経て、1970年代、いよいよ映画のコミカライズは、月刊漫画誌での連載という最後の花火を打ち上げるのです。
                                                                          (つづく)
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前回、新作映画のロードショー公開にタイミングを合わせて発表されたコミカライズ作品群を《劇画(あるいは誌上)ロードショー》作品、それ以外を《名作映画コミカライズ》作品に分類させていただきました。
映画のコミカライズ作品が普及した背景には、1954年(昭和29年)公開の《ゴジラ》に端を発する怪獣映画ブームがあったことも書かせていただきました。
というわけで今回は、《名作映画コミカライズ》洋画編です

■洋画が続々とコミカライズ!

映画作品のコミカライズは、怪獣映画ブームの中で子どもたちの支持を獲得する一方で、主にアクション、SF、スペクタクルといった視覚的ダイナミズムを持ち味とする洋画作品にも着手。子どものみならず大人をも巻き込んだ新しい漫画作品の“カタチ”として定着していきます。
壮大が過ぎる世界観や現実離れしたアクションなど、何かと“過ぎる”映画を“漫画のような・・・”と形容するように、漫画はとても自由度の高い視覚表現を可能とする媒体。そのポテンシャルを考えると、やはり前述のような映画作品でこそ本領発揮なのでしょうね。
漫画家さんは、名作・大作映画を己の技能を駆使して漫画化することに新鮮な創作意欲を刺激されただろうし、漫画読者の多くは映画作品のコミカライズということよりも、純粋に漫画の一作品として評価し楽しんでいたんじゃないでしょうか。加えて映画ファンにしてみれば、お気に入りの映画を映像ソフトやなんかで所有することが叶わなかった時代ですから、コミカライズ作品で所有することができるというのも魅力だったと思います。事実、子どもの頃の私もそうでしたから。
いずれにしても1960年代に入ると、映画のコミカライズは少年漫画雑誌の定番企画として掲載されたり、付録になったり。なかには単行本として独り立ち(?)するツワモノまで登場します。
それでは、そんな作品群のほんの一部を。

1967年(昭和42年)8月発行の《少年現代》では、ジュリアーノ・ジェンマの主演作《続さすらいの一匹狼》のコミカライズが付録本として発表されています。
映画コミカライズ
《まんだらけZENBU》より

ジュリアーノ・ジェンマは当時とても人気の高かったマカロニウェスタン(イタリア製ウェスタン)俳優で、日本ではあまりの人気の高さに《ジェンマ》という名のオートバイが発売されたほどです。そんなジュリアーノ・ジェンマの人気にあやかってのコミカライズと思いますが、当時のウェスタン映画ブームを反映したものでもあるでしょう。

同じ1967年12月発行の《まんが王》特大号には、名優ジョン・ウェイン監督・主演映画《アラモ》のコミカライズ本が付録に。
映画コミカライズ
《アラモ》は、1836年、テキサス独立戦争の有名な戦史《アラモ砦の戦い》を描いた歴史スペクタクル映画で、1960年12月に日本公開されました。
メキシコの独裁政治に反抗したジョン・ウェイン演ずるディビー・クロケット率いる義勇軍とメキシコ軍の戦いを描いた本作は、内容を簡略化してコミカライズしているものの、少しお堅い内容。果たして子どもにどこまで受け入れられたのかは疑問です(笑)。
映画コミカライズ
映画コミカライズ
コミカライズを手がけたのは岸本おさむさんです。

1969年(昭和44年)、《まんが王》夏休み大増刊号には、特撮の神様レイ・ハリーハウゼンがモデルアニメーションを務めた《恐竜グワンジ》のコミカライズ作品が掲載されました。
作画は鈴木勝利さん、成田マキホさんの共作となっています。
映画コミカライズ
《まんだらけZENBU》より

先頃《ジュラシックワールド》を観て、改めて自分の恐竜好きを再認識した私としては、ぜひ入手して読んでみたい一作ですね(笑)。
因みに《アラモ》、《恐竜グワンジ》が掲載された《まんが王》の出版元は秋田書店・・・そうです1970年代に《月刊少年チャンピオン》などの漫画誌で《劇画ロードショー》と銘打ちコミカライズ作品を掲載し続けた出版社です。

史劇スペクタクル映画の不朽の名作といえば、チャールトン・ヘストン主演の《ベン・ハー》です。
さすが名作。《ベン・ハー》には複数のコミカライズが存在します。
単行本としては、1985(昭和60年)年に《女子パウロ会》発刊、角田照雄さんが作画を手がけた上下巻のものと1960年(昭和35年)に《トモブック社》が発行、小坂靖博さんが作画を手がけたものがあります。
ただし厳密にいえば、前者の《女子パウロ会》発行のものは、映画のコミカライズというよりは、ルー・ウォーレスの原作のコミカライズ。
映画コミカライズ
上下巻というボリュウムを活かして丹念に物語を描いており、好感の持てる一冊です。

後者の《トモブック社》の《ベン・ハー》は、1960年4月1日に日本公開されたウィリアム・ワイラー監督、チャールトン・ヘストン主演のリメイク版《ベン・ハー》のコミカライズ作品です。
映画コミカライズ
《ベン・ハー》リバイバル公開時(昭和43年)のパンフレットと《トモブック社》の《ベン・ハー》。

本書の発行は同年5月15日ですので、日本公開から1カ月後に発表されたことになります。
長編映画をとても簡潔にまとめてありますが、クライマックスの戦車レースは意外なほどにあっさりと描かれており、少し物足りなさも・・・
映画コミカライズ
映画コミカライズ
映画コミカライズ
《トモブック社》は、1950年から1960年代にかけて絵本や漫画などの児童書を数多く出版し、映画のコミカライズにも積極的に取り組んできた出版社。
浅丘ルリ子さん主演のスリラー《緑はるかに》という邦画のコミカライズ作品を1955年に発表したのを皮切りに、映画コミカライズ作品のシリーズ化を企画したようですが、残念ながら叶わなかったようです。
《トモブック社》の《ベン・ハー》は、同社が1960年代の初めに倒産したと思われることからも再販の可能性が極めて低く入手困難な1冊。公共施設では道立図書館に蔵書されていることが唯一確認されているそうです。(参考文献:《まんだらけZENBU No66(2014年発行)》
                                                                           (つづく)

映画作品のコミカライズについては、もう少し関係書籍を収集し、いろいろと調べてからと思っていました。
が・・・
一向に集まりません。
全く調査がはかどりません。
収集は、近年発行されたものであれば比較的容易に入手できるのですが、映画作品のコミカライズの歴史は古く、1950年代から1970年代頃までのものとなると、なかなか入手が難しい。
ネットオークションへの出品もほとんどありませんし、出品されても開始価格ですでに予算オーバーだったり(笑)・・・こまめに古本屋を訪ね歩いたりもしていますが思うようには入手が叶いません。
加えて、調査しようにもこの分野を研究した書籍も無く、いよいよ壁にぶち当たった・・・
んなわけで、「えいっ!やぁ~っ!」と止む無く、見切り発車(笑)。
今回から数回、連載形式で映画作品のコミカライズについて書きたいと思います。

まずはじめに、映画作品のコミカライズと一概に言っても、実は2つに大別されるんじゃないかと思います。
大別の基準は、そのコミカライズ作品が、新作映画のロードショー公開にタイミングを合わせて発表されたものなのか否かということ。
これが意外と重要だったりします。

秋田書店が1970年代に月刊・別冊・増刊の《少年チャンピオン》や《プレイコミック》に掲載したコミカライズ作品などは、正に新作映画のロードショー公開にタイミングを合わせたもの。この方式だと、当該映画の製作(配給)会社には、これから公開する映画がPRできるというメリットが、漫画本の出版社には“新作映画が漫画で楽しめる”という付加価値による販売促進のメリットが発生し、相互の利害関係は一致したと思われます。
劇画ロードショー
でも、原則、エンディングを含むストーリーの全容を明らかにしてしまうのがこのてのコミカライズ作品。
映画製作(配給)会社にしてみれば逆効果のリスクも伴うため、映画鑑賞前にオチを知られちゃあマズい映画の場合は、“続きは劇場で・・・”という展開で終えざる得ない作品も中にはありました。
加えて、新作映画のロードショー公開に合わせて雑誌に掲載するため、漫画家さんへの試写も行われず、シナリオや原作本を頼りに慌ただしくコミカライズ化の作業が行われていたであろうと推測される作品も存在します。
即ち、作品のクオリティに少なからず影響する幾多の困難がこれらのコミカライズ作品にはあったと考えられます。

一方で、映画のロードショー公開からある程度の期間を経て出版されたコミカライズ作品もあります。
この場合、コミカライズされる映画は、興行成績の良かった人気作品あるいは名作として確固たる評価を得た作品が多く、公開からある程度の期間を経ても、コミカライズの需要があったと考えられます。
これらのコミカライズにおいては、すでに映画のロードショー公開が終了していることからも、映画製作(配給)会社に際立ったメリットはなく、やはり雑誌出版社の発信による企画かな、と思います。
映画のロードショー公開のタイミングに囚われることなく、じっくりとコミカライズにかかるリサーチ作業を経て出版されたであろうこれらの作品には読み応えのあるものが多く、総体的なコミカライズ作品のクオリティという観点では、こちらの作品群に軍配が上がるのではないでしょうか。
だが、しかし・・・中には、映画のロードショー公開のタイミングではないものの、当該映画の公開中、それも公開1カ月目なんていう中途半端なタイミングで発表されたものもあったりします。
これが、ただ単に諸般の事情でロードショー公開のタイミングに間に合わなかっただけなのか、それとも観客動員が中弛みするあたりを意図的に狙ったものなのか・・・残念ながら私には知る由もありません。ともすれば先述のロードショー公開にタイミングを合わせることによって生ずるコミカライズ作品のクオリティに影響する問題点の解消策としてとられた策なのかも知れませんね。

以上、映画作品のコミカライズを2つに大別させていただきました。
そして、私は、前者の新作映画のロードショー公開にタイミングを合わせて発表された作品群を、一般的に認知されている呼称を用いて《劇画(あるいは誌上)ロードショー》作品とし、後者の作品群を《名作映画コミカライズ》作品に分類させていただき、ロードショー公開途中に発表されたものも当該映画にかかる調査環境が整った環境下でのコミカライズだったと推測できますので後者に含みたいと思います。
すいません・・・前置きをくどくどと・・・(笑)

それでは、《映画コミカライズ作品大全集!》の第1回目。
《名作映画コミカライズ》邦画編と参りましょう。

■日本初の映画作品のコミカライズとは?
ネットやら《まんだらけZENBU》やらで調べました。でも・・・はっきりとしたことは分かりませんでした(笑)。
ただ、私が調べたなかで最も古かったのは、《少年クラブ》の1955年(昭和30年)3月号の別冊付録として公表された《ゴジラ》でした。
映画 コミカライズ
《少年クラブ》1955年(昭和30年)3月号の別冊付録《ゴジラ》の復刻本収録の≪漫画コレクション1954-58 ゴジラ≫(2014年/小学館)

《少年クラブ》1955年(昭和30年)3月号の別冊付録《ゴジラ》のコミカライズを手がけたのは《猿飛佐助》などの代表作をもつ杉浦茂さん。
映画 コミカライズ

実は《ゴジラ》は、1954年(昭和29年)11月3日のロードショー公開前に《おもしろブック》の同年10月号、11月号の連載という形式で《科学冒険絵ものがたり ゴジラ》が公表されています。
映画 コミカライズ
《おもしろブック》1954(昭和29年)年10月号《科学冒険絵ものがたり ゴジラ》の復刻本収録の≪漫画コレクション1954-58 ゴジラ≫(2014年/小学館)

しかしながらこの連載は、香山滋さんの原作小説に阿部和助さんが挿絵を入れたもの。
正に表題どおりの絵ものがたりであり、コミカライズと呼ぶには抵抗があります。
このようなノヴェライズ(小説)と挿絵(あるいは映画のスチール写真)を組み合わせたタイプのものは、《ゴジラ》以前にも1950年(昭和25年)日本公開のゲーリー・クーパー主演映画《ヨーク軍曹》などに見られますので1950年代にはすでにあったスタイルなんでしょうね。
で、漫画の体裁ということであれば、やはり杉浦茂さんの《ゴジラ》なのです。
《ゴジラ》のみならず怪獣映画のコミカライズ作品はとても多く、1958年(昭和33年)に《少年クラブ》で発表された《続ゴジラ アンギラスの逆襲》や《少年ブック》1967年(昭和41年)1月号で発表された《大怪獣ガッパ/大魔神逆襲/ガメラ対バルゴン 》などなど、映画作品コミカライズ化の背景には、日本の高度成長期における少年漫画誌の売り上げの向上という背景があったのではないでしょうか。
映画 コミカライズ
1958年(昭和33年)《少年クラブ》で発表された《続ゴジラ アンギラスの逆襲》。≪漫画コレクション1954-58 ゴジラ≫(2014年/小学館)より。

少年漫画誌で発表された怪獣映画のコミカライズ作品の数々。(いずれも≪まんだらけZENBU≫より)
映画 コミカライズ
映画 コミカライズ
映画 コミカライズ
映画 コミカライズ
映画 コミカライズ
また、多額の製作費を要する特撮映画の製作が可能になったことによる映画作品の多様化や若年層世代にアプローチする映画製作姿勢へのシフトなどが映画作品コミカライズ化の黎明期に大きく影響したのではないでしょうか。

ただ、少年漫画誌で発表されたコミカライズ作品は、子ども向けに内容や登場人物を改変しているものが多かったのも事実。
私が所蔵してる≪少年≫1958年(昭和33年)2月号の別冊付録≪地球防衛軍≫も、主人公を少年に改め、セリフなどもコミカルで分かり易くするなどのアレンジが加えられています。
映画 コミカライズ
1957年(昭和32年)12月28日に公開された≪地球防衛軍≫は翌年、コミカライズされました。
映画 コミカライズ
映画 コミカライズ

“おとなも満足できる、映画に忠実かつ劇画タッチのコミカライズが読みたい!”
漫画ファンのそんな願いが満たされるのは、映画作品のコミカライズ化黎明期の1950年代からおよそ20年後の1970年になってからのことなのです。                                                                (つづく)

今回もダラダラと書かせていただきます(笑)。
私の近況はといえば・・・・そうそう、新作映画を2本程観て参りました。
1本は≪ターミネーター:新起動/ジェネシス≫。
ターミネーター新起動ジェネシス
感想は・・・・実はあまり記憶にありません(笑)。
鑑賞してまだ2週間程度だというのに・・・私の記憶力がシャレにならないほどに低下してしまったのか、それとも記憶に残らない程度の映画だったのか・・・・?
物語は、≪ターミネーター≫の1作目と2作目のリミックスバージョンというか、著名なミュージシャンの楽曲をいろいろなミュージシャンが独自のアレンジでトリビュートするアルバムってあるじゃないですか・・・あんな感じっていうか・・・・全然説明になっていませんね(笑)。
もう1本は≪進撃の巨人≫。
進撃の巨人
≪進撃の巨人≫は、コミックスの方も大好きですから、公開初日に映画館に駆けつけました。
コミックスファンの不安を大いに煽った実写映画版独自キャラの登場や、演者のキャスティングとかはあまり気になりませんでしたが、やっぱりエレンの母親が巨人に喰われるエピソードは必要だったんじゃないでしょうか?町山智浩さん(脚本)。
ミカサを失った喪失感や憤りがエレンのすべての行動原理になっているという映画版のアレンジはいまひとつ弱いような・・・
それにミカサ、ちゃんと生きてたし・・・なんか消化不良。
あと立体機動装置の練習風景や機能説明なんかも欲しかったかな。
≪進撃の巨人≫のアクション部分の面白さは、立体機動装置を装着した戦闘員の、まるで巨大な熊に闘いを挑む蜂のような心許なさと、それを補完する卓越した戦略性に尽きると思うし。
でも、わらわらと登場し、人を喰いまくる巨人は恐かった。(特に赤ちゃん巨人(?)の登場シーンは激コワ!)
映画館で数人子ども連れの親御さんを見かけましたが、お子さん、夜、ちゃんとトイレに行けてますか?心配です。(笑)
巨人って、あの位の中途半端な大きさが恐いんですよね。
子どもの頃に観てトラウマになった怪獣映画≪フランケンシュタイン対地底怪獣≫のフランケンシュタインもそう。
ちょうど2階の家の窓から顔が見えるくらいの大きさ・・・あまりデカ過ぎない“これだったら実際にいるかも?”って思わせるリアルな大きさっていうか・・・
9月公開の後編では実写映画版オリジナルの展開もあるとのことですし、期待してます。

あおもりのねぶた祭りもいよいよクライマックス!
今日、6日が夜間運行最終日で、明日は日中の運行と花火大会と合同の海上運行です。
1日の前夜祭で話題になった≪スターウォーズ / フォースの覚醒≫ねぶたを本日、観て参りました。
展示場所は青森駅前にある≪ねぶたの家 ワ・ラッセ≫。
2015 スターウォーズねぶた
2015 スターウォーズねぶた
2015 スターウォーズねぶた
2015 スターウォーズねぶた
小ぶりなねぶたですが、見事に≪スターウォーズ≫のキャラたちがねぶたになってます。
シークレットだった新キャラねぶたもお披露目です。
ほかには、人気アニメ≪ラブライブ!≫のねぶたも。
2015 ラブライブ
ねぶた小屋には、伝統的な今年のねぶたも展示され、多くの観光客で賑わっていました。
2015 ねぶた祭り
2015 ねぶた祭り

ねぶた祭りも終了し、あおもりは瞬く間に秋・・・そして冬を迎えます。





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